「 山本義徳の『キン肉キングダム』」とは…… 筋トレ歴約40年の筋肉王・山本義徳さんに指導を仰ぐ本連載。
「筋肥大はダイエットに効果があるのかないのか」論争に終止符を打つべく、筋肉と内臓の知られざる関係や、筋肥大で基礎代謝が上がる極意を紐解いてもらった。
ということで、今回も教えてください山本先生!
▶︎すべての写真を見る 筋肉王プロフィール 山本義徳●日本人で初めて米国のボディビル世界大会で優勝。ウエイトトレーニングを始めたきっかけは、高校ラグビー部を描いた伝説のドラマ『スクールウォーズ』の影響。現在はプロトレーナーとして、プロ野球選手などのアスリートを指導している。2019年4月、YouTubeチャンネル『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設。
筋トレで心臓が大きくなる! その理由とは
第2弾となる今回は、「筋肉を鍛えれば心臓も大きくなる」という切り口から話しましょう。
心臓も筋トレができるって知っていますか?
トレーニングをして筋肉が増えると、その筋肉を維持するために、これまで以上の血液を心臓から送る必要があります。心臓は収縮と拡張を繰り返していますから、運動量が上がる分、心臓の壁が分厚くなる。結果、心臓は大きくなり、重量も増えるんです。心臓はほとんど筋肉でできているので、心臓の筋トレですね。肝臓や腎臓も同じです。
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筋トレをすると体内のタンパク質が分解されますが、タンパク質に含まれる窒素の一部がアンモニアに変わります。体にとって有害なアンモニアを、肝臓や腎臓が処理して無害化し、尿として排出する。
筋トレをすればするほど、処理をしないといけないアンモニアの量が増えるので、それだけ腎臓や肝臓に負荷がかかる。結果、腎臓と肝臓に付いている筋肉も運動量によって大きくなり重量が増える、というロジックです。
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