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地元・広島県呉市で1991年から23年間、消防士としての経験を積んできた野村さん。レスキュー隊としても災害現場で数多く救助活動をしてきたが、この仕事に就いたのは自身の生い立ちも関係している。
野村さんは仮死状態で生まれ、身体も弱く、学校にもまともに通えなかったという。
「僕は生まれてから70秒間、血が巡らず、息もしていない状態でした。その後遺症で発達にも障害があり、学生時代は同級生に笑われ、馬鹿にされ続けました。成長するにつれ、歩くのも困難になり、中学時代はほとんど入院していて、学校は半分行ってないようなもの。高校もかろうじて定時制に進学しました。
母親はこんな僕を産んだ自分を責めていました。世間からの目もあって、当時から何か見返したいという気持ちがありましたね」。
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