カイムキを40年間スケッチし続けて完成させた
自然体で気さくな人柄にファンも多い肥田さん。
高級住宅地として知られているオアフ島カハラ地区の山側、通りから玄関までの長めの階段の先に、肥田さんのアトリエ兼住まいがある。
やや高台に位置し「毎日何回も上り下りしているよ」と笑う肥田さんはなんと80代、その動きは軽やかだ。
風通しの良いキッチンの窓からは遠目にダイヤモンドヘッド、庭には育ったマンゴーの木や花々が眺められ、それだけで癒やされる。
著書『Sketches of Kaimuki』。
ホノルルの書店や雑貨店で評判の肥田さんがイラストとテキストで構成した『Sketches of Kaimuki』。
今回の取材も、編集部員の吉川がカカアコの「Fishcake」という店で本著を見つけたところからぜひお話を伺いたいと実現したものだ。
キッチンドアの窓から庭の緑がのぞく。
「カイムキには40年ほど前に住んでいたことがあり、ずっと気に入って街並みや店をスケッチし続けていたんだ」。
カイムキは、ワイキキから程近いのんびりした空気が今も残る洒落たローカルタウン、高層ビルが建っていないところも、昔ながらのハワイの風景が好きな旅行者には人気のエリアだ。
3/8