平均43歳。“若返った”シリーズⅡ
ロールス・ロイス「カリナン・シリーズII」。パルテオングリルにイルミネーションが備わった。
その特徴は、ひと言でいえば「若返り」。
何しろカリナンが登場した2018年と比べて、ロールス・ロイスの顧客平均年齢は56歳から43歳へと下がったいうのだから。
従来通りV型12気筒を搭載。
エクステリアは、若い顧客層が暮らしていると思われる大都会の摩天楼に映えそうなデザインへと変更された。
薄くなったヘッドライトの端からデイタイムライトが垂直に下り、バンパー上端のラインは、同じく若い人々が余暇で楽しむ競技用ヨットをイメージさせるように、緩やかな曲線を描く。
同車初の23インチの大径ホイールが採用された。
もちろん中央にはパルテオングリルが引き続き鎮座するが、そこにもイルミネーションが備わり、夜間でもその存在感を強めている。
かつて、何台もの馬車でキャラバンを組み、未開の土地を行軍するさまは圧巻だったろうが、21世紀のアスファルトの上でも、光り輝く夜の都会でも、シリーズIIは威風堂々とクルーズできるだろう。
3/3