連載：俺のクルマと、アイツのクルマ男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ？ その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。
関 太さん⚫︎太田プロ所属のお笑いコンビ・タイムマシーン3号のボケ担当。『有吉の壁』や『ラヴィット！』などのテレビ番組で活躍中。相方山本浩司さんとの掛け合いが好評な公式YouTubeチャンネルは登録者数まもなく100万人。趣味はマンガ。
日産 キックス e-POWER
日産が誇る先進パワートレインe-POWERを搭載したコンパクトサイズのSUV。2020年にe-POWER専用モデルとして刷新され、「ノート」「セレナ」に続く国内3車種目のe-POWER搭載車になる。運転支援技術プロパイロットや、インテリジェント エマージェンシーブレーキが標準装備されている。
電気のチカラによる近未来の走りにゾッコン
関さんは、3年ほど前にこの車を迎え入れるまで、移動手段は原付バイクだった。車を手にしたきっかけをこう話す。
「晴れの日はもちろん、台風の日でもカッパを着込んで原付バイクで出かけるから、さすがに奥さんにも心配されて。そのときは出産を控えていたこともあって、じゃあ車を探してみよっか！となったんです。原付時代は、テレビ局に向かうと、高級車がズラリと並ぶなか、脇の方に位置する二輪用スペースに誘導されていましたね（笑）」。
30、40代ともなると、“ただ直感で好みの車を選ぶ”というわけにもいかない。家族の声が大事だし、実用性も必要だ。そこで真っ先に向かったのが、家族連れで賑わう近所の日産ショールームである。
「そこで接客してくれた販売員さんがとてもいい人で、『仕事の行き帰りで都内を移動する』、『奥さんも運転しやすい車がいいな』……とヒアリングされるがままにニーズを伝えたところ、まず勧められたのが『キックス e-POWER』だったんです」。
同じe-POWERで駆動する「ノート」や、同じSUVの「エクストレイル」といったモデルも念頭にあったのだが、いざ試乗してみるとすぐに「コレだ！」となった。
「この車に乗ってビックリしたんですけど、とにかく静かなんですよ。静粛性っていうんですか？ ほとんど無音です。電動モーターだからだと思いますけどね。ペダルの踏み込みに合わせてスムーズに加減速する走りも気持ちいいんですよね」。
e-POWERとは、ガソリンエンジンと電気で動くモーターを融合させた日産独自の電動パワートレイン。ガソリン車と同じように給油を行うが、そのガソリンは小型の発電用エンジンにのみ使用され、得られた電気をモーターに供給して走るハイブリッドカーである。
蓄電用バッテリーも搭載しているため、常にエンジンを動かし続ける必要が無く、車内空間は驚くほど静かになる。“ガソリンで発電する電気自動車”と表現するとわかりやすいだろう。
「振動も少なくて、とにかく静か。だから奥さんともストレスなく会話ができます。家の中だと『ながら話』になってしまいがちですが、車内だといい意味で会話に集中できるんです。YouTubeもよくこの車内で撮影しているんですよ」。
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