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ぼったくりに遭わないための心得

路上の客引きによる“プチぼった”を防ぐには、「客引きについていかない」「現地で適当な店に入らない」というのが、一番の防御法になる。

話を聞いていると、「後輩と飲んでいたら盛り上がって、ちょっと良いとこ見せようかと思って、客引きと交渉して入ったら酷い目に遭いました」みたいなケースも多い。酔っ払って気が大きくなり、調子に乗って客引きとコミュニケーションを取った挙句の果てに地獄に落ちてしまう。



居酒屋ならプチぼったぐらいの被害額で済むが、女性が接客するような店だと数十万円請求される場合もある。本人は1〜2杯しか飲んでいなくても、女の子が何杯も飲んだ、食べ物を頼んだ、と難癖をつけられる。プチではなく“ガチぼったくり”だ。

できることなら録音、録画をして警察や国民センターに相談する。クレジットカードで支払ったなら、あとから会社に連絡して引き落としの中止などの処置をしてもらう、などの対処法が考えられる。

店について「食べログ」や「Googleマップ」などで評価を見てみるのも良い。評価を見るときのコツは、点数の高さよりも、評価をつけた人数を気にすること。具体的には、「5人が評価して4.2点の店」よりも「150人が評価して3.5点の店」の方が安心だ。身内で高評価をつけて、見てくれの点数を上げている店も多いからだ。大勢が評価しているなら、安全性は高まる。

これはAmazonのレビューにもいえる。たくさんの人が購入しているものは、安全性が高まる。もしぼったくりに遭ってしまったら、最低点数と詳細を書けば、その後被害に遭う人を減らせる可能性もある。



それでも、ぼったくられてしまったときは、警察に相談するしかないが、正直あまりあてにならない。昔よりは警察も対応してくれるかもしれないが、「民事不介入」一点張りで、何もしてくれない場合も多い。

ぼったくり業者はもちろん、ヤクザや半グレみたいな人が多いわけで「悔しいが、数万円だったら支払ってこれで終わりにしよう」と思うのは仕方ない。ただし一度払ってしまったら、お金はもう戻ってこないと思ったほうが良い。

皆さんも、お酒を飲むときは、特に歌舞伎町のような繁華街はくれぐれも気を付けてくださいまし。


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村田らむ=文・写真 池田裕美=編集

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