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まだまだ“エンジン屋”の矜持を見られるBMW 1シリーズ

BMW 1シリーズ。日本は重要な5市場の1つだと明言されている。

BMW 1シリーズ。日本は重要な5市場のひとつだと明言されている。


最後はBMWのコンパクトハッチバック「1シリーズ」だ。現行型である3代目は日本で2019年から販売されているが、早くも4代目が今年10月から本国ドイツで販売されると発表された。

これまで大型化の一途をたどっていたキドニーグリルは、3代目より小型化。また縦だけでなく、斜めにもバーが入る新たなデザインになったのも4代目の大きな特徴だ。

インテリアは、プジョー同様こちらも湾曲した大きなディスプレイがドライバーの前に横たわるデザインとなった。そこにカーナビやオーディオ、エアコン、車両情報等を一手に司る同社の統合制御機能「iDrive」の情報が表示される。また半自動運転を含む先進運転支援機能や、音声による操作機能も進化している。

ボディサイズは、現行型に対して全長と全高が微増しただけで、ほぼ同サイズ。

ボディサイズは、現行型に対して全長と全高が微増しただけで、ほぼ同サイズ。


もちろん、俊敏性やステアリング特性、コーナリング性能などの向上を目的に、シャシー(車の骨格)から見直され、同社が常に掲げている“駆け抜ける歓び”はさらに強化された。

そこに搭載されるエンジンは、最高出力300psを絞り出す2Lターボと、小型モーターを備えた1.5Lターボと2Lディーゼルターボのマイルドハイブリッド。BEVの設定はない。

「M135 xDrive」。他モデルと異なり、フロントグリルが横バーになる。

「M135 xDrive」。他モデルと異なり、フロントグリルが横バーになる。


高性能な2Lターボエンジンを搭載する「M135 xDrive」はM社が手を加えた「Mモデル」。速く走るための4WD(xDrive)を搭載し、専用のサスペンションや軽量化等が施され、0-100km/h加速4.9秒という俊足を発揮するハイパフォーマンスモデルだ。

シフトレバーに変わり、トグル式ギアスイッチが備わる。

シフトレバーに変わり、トグル式ギアスイッチが備わる。


BEVが増えている中、 “エンジン屋”の異名を取るBMWのエンジンを今後も楽しめるというのはうれしい限り。“駆け抜け”られるうちに駆けておきたい。


今回の3台はいずれも日本導入時期が未定だが、先代モデルが現在日本で販売されているだけに、いずれ日本へやってくるに違いない。人気が集中すれば納車がいつ遅れ出ししてもおかしくないだけに、アンテナを常に張っておこう。

籠島康弘=文

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