shutterstock
▶︎
すべての写真を見る 健康を気にする30〜40代におすすめの運動といえば、やはりウォーキングだろう。生活習慣病等の潜在的リスクを大幅に減らせるだけでなく、メンタル面にも効能があるからだ。
しかも、姿勢と歩き方が整えばスーツも今以上に似合うし、黙っていてもデキる大人に見えるというのだからうれしい限り。
今回は健康ウォーキング指導士として活躍する佐藤雅臣さんにウォーキングの健康面でのメリットに加えて、意外な効能についてお聞きした。
話を聞いたのはこの人! 佐藤雅臣さん●一般社団法人日本ウォーキング協会 健康ウォーキング指導士。モデル事務所にスカウトされモデルの道へ。その経験をいかし、現在はウォーキングを通してファッショナブルなスタイルで自然かつスマートに歩くをモットーに、身だしなみから立ち居振る舞い・スーツの着こなしに至るまでビジネスシーンに重要な第一印象アップを目的とした研修やセミナーを企業、専門学校などで指導する。さらには、キッズや知的障がい児(ダウン症や白閉症など)・高齢の方々に至るまで幅広く指導している。
しっかり身に着けたい! ウォーキングの正しい作法とは?
shutterstock
ーーウォーキングの正しい方法、歩き方、頻度などについて教えてください。 まずは正しい姿勢づくりが大切です。背中を壁にくっつけたり、鏡に姿勢を映したりして、自分の癖を知るようにしましょう。チェックポイントは、肩や腰の左右の高さが“水平”かどうか。美しい姿勢を保ち続けて歩くだけでも結構しんどいです。
日常生活では手をぶらぶらさせていると思いますが、ウォーキングでは肘を曲げてコンパクトに振るようにします。肘は後ろに引いて、肩甲骨を寄せるイメージです。
体が丸まらないように、引き上げられた状態を保てるように、お腹(丹田)には力を入れましょう。その上で鼻から息を吸うと胸がぐっと開きます。開いた状態を意識することが正しい姿勢の第一歩です。
着地に関しては、多くの方がかかとから入っても小指のほうへ抜けてしまっています。理想は小指から抜けるのではなく親指に重心移動して蹴りだして抜けていくローリングの動きです。体がしっかりと前に進むようになります。
目線はまっすぐを意識してください。首が30度傾いていると大体17kgの重量が載っているのと同じ負荷がかかりますので、首や肩こりにもつながりやすいです。
ーーこれを全部習得するのって結構大変ですね。 そうですね。ですから、一気に全部習得してやろうというのではなく、一つずつ取り組んでほしいと思います。今週は着地、来週は目線、といった具合です。
ーーウォーキングシューズってきちんと購入した方が良いですか? これから意識的にウォーキングを始めたいのであれば、やはり専門のシューズを購入するのがおすすめです。ジョギングシューズと大きく違うのはソールです。かかとから入り、ローリングして蹴りだす動きができるシューズで自分のサイズにあったものを選びましょう。
アディダスが最近ウォーキングシューズをリリースしました。ウォーキング協会も公式認定している製品です。厚底で軽量な「クラウドフォーム」というモデルで、ぜひ選択肢の一つに含めていただければと思います。
2/2