TASAKI=真珠。それは誤りでなくとも、完璧な正解ではない。日本の老舗ジュエラーは、その宝石が持つポテンシャルをウォッチメイキングの分野でも煌めかせるから。
新作「フェイス オブ タサキ」が纏う、モダンエレガンスと海のニュアンス。男も惚れるTASAKI、その真髄を紐解こう。
TASAKIのルーツは「海」にあり
創業は1954年。養殖真珠の加工に端を発し、今やその品質は世界最高峰。長崎県・九十九島をはじめとする海辺の養殖場では、圧巻の輝きを放つTASAKIクオリティのパールが日々生まれている。
アコヤ真珠が取れるアコヤガイは二枚貝の一種で、海水をろ過し、プランクトンを餌とすることで海水を浄化する働きがある。
パールとは海が作る宝石。だから必然的に、TASAKIは海に寄り添う。角形のいかだが並ぶ養殖場の環境は徹底的に整備され、熟練の職人が育てるアコヤガイは海の自浄効果にもひと役買う。
また、加工後の貝殻をアートとして蘇らせるなど新しいサステナブルな取り組みも実施。美しい循環をバックボーンに、限りある海の恵みを形にする。海好き、そしてファッション好きとしては、共感せずにはいられないだろう。
TASAKI 銀座本店●住所/東京都中央区銀座5-7-5 営業/11:00〜19:30(日曜日は19:00まで)
海への愛情は、都会の中心に位置する銀座本店でも感じられる。角形の仕切りがグラフィカルな印象のファサードは、実は養殖場のいかだがイメージソースだ。
その入り口をくぐり抜けた先、洗練の空間にはパールのジュエリーだけでなく、TASAKIのクリエイティビティに溢れた多彩なアイテムが並ぶ。なかでもひときわ大きな存在感を放つのが、2015年に誕生したウォッチコレクション「TASAKI タイムピーシーズ」である。
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