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2024.07.30

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国内唯一「ニセコ」にある“あのホテル”の最高峰。ゲレンデまで0秒、宿泊費だけで1000万円超えも?

羊蹄山のふもとに広がるニセコ(Getty Images)

羊蹄山のふもとに広がるニセコ(Getty Images)


当記事は「Forbes JAPAN」の提供記事です。元記事はこちら

清水裕美子氏。人気記事:元ファーストクラスCAに聞く「機内で噂される一流の乗客」の共通点、人気連載:元ファーストクラスCAに聞く一流の共通点の著者であり、『ファーストクラスCAの心をつかんだ マナーを超えた「気くばり」』(青春出版社)の自著もある、「シーエーメディアエージェンシー」代表取締役である。日本航空(JAL)の客室乗務員として国際線ビジネスクラス、ファーストクラスなどを含めて約5年乗務した経験を持つ。

ラグジュアリーホテル最高峰ブランド「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」に宿泊した清水氏に以下、寄稿いただいた。超富裕層が愛するラグジュアリーホテル、その「羊蹄スイート」とはどんなものか。富裕層はどんな「遊び方」をするのか──。


スイートルーム、冬場は1泊50万円あまり

ラグジュアリーホテルの代表格「ザ・リッツ・カールトン」グループの中でも世界に7軒しかない最高峰ブランドが「リッツ・カールトン・リザーブ」。

日本国内では北海道ニセコにある「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」の1軒のみです。宿泊費100万円は当たり前、宿泊費だけで1000万円を超えることもあるのだとか。
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ご担当者に、そのようなお客様が実際に滞在中どのような過ごし方をされているのかお話を伺いました。

スイートルームに長期滞在する理由

冬場は50万円程になるスイートルーム。通常の客室でも1部屋25万円程になるといいます。108平米もある広々とした「羊蹄スイート」からは羊蹄山が贅沢に望めます。

周囲に建物がなく、生き物は鹿やキツネがたまに見えるくらい。部屋のカーテンは開けっぱなしで全く問題ないそうなので、滞在中は開放感を全身で味わえます。

リビングルームには大きなダイニングテーブルがあり、長期滞在中、家族でルームサービスを食べる時間も特別な時間になります。ご家族でコネクティングルームを利用したり、スイートルームとコネクティングルームになる客室を予約し、友人達と楽しむ方もいらっしゃるそう。

ビジネス関係で利用されるケースもありますが、ご家族やご友人などプライベートな旅行が多いと言います。スキーの後に、雪が深々と降り積もる様を眺められる浴室で、一日を振り返りながら湯船に浸かる時間は至福です。

このような「自然の中に身を置く」という、「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」のコンセプトでもある唯一無二の体験を求め、滞在期間は4日から1週間ほどが多く、長い方だと3週間ほど滞在されることも。

そうなると宿泊費100万超えは当たり前、50万円のスイートルームに3週間宿泊すると宿泊費だけで1000万円超えるケースもあります。

それでも円安の影響もあり、欧州のスキーリゾートと比べるとかなりお得感があるとのことです。
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「ゲレンデまで0秒」の立地

そんな「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」の魅力の1つが抜群の立地。

「ザ・リッツ・カールトン」グループの中でも最高峰の「リッツ・カールトン・リザーブ」として認められる条件の1つが「特別なロケーション」と言われています。

「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」は冬場は20mほど積もると言われているパウダースノーはさることながら、一面の雪景色と静寂に包まれた環境にも特別感があります。

羊蹄スイート

羊蹄スイート


そしてスキーをしたくなれば、ホテル地下の出口の目の前がゲレンデ! 徒歩0秒という圧倒的なアクセスの良さを誇ります。
 
最寄りのリフト乗り場はすぐ斜め下方向にあるので、スキー板を履いて滑って30秒ほど。板を担ぐ必要もありません。
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スキー板やストック、スノーボード、スキーウェア、ゴーグルなど、一式ホテル内でレンタルできるので、スキー旅行につきものの煩わしさはゼロ。

乾燥機付きのロッカーに、スキー靴を脱いだ時に便利なクロックスまで用意されていて、至れり尽くせりです。

スキーをしない時間は何をして過ごす?

そんな恵まれた環境にあれば普通なら滞在中はスキー三昧となりそうですが、宿泊客の過ごし方を伺うと意外にもそうではないのだそう。

例えばよくあるケースとして、朝の新雪を滑って楽しみ、昼前にはホテルに戻りご家族や仲間達と、ゆっくりお酒を飲みながらお食事を楽しまれるという過ごし方。

冬場は外が寒く、スキーで足が疲れているからか、ルームサービスを頼まれる方が多いそう。特に人気があるのがジョスパーグリルで焼き上げるお肉やシーフード。

和牛は富良野産で、霜降りが強く、とろけるように柔らかく、真狩産の豚肉はハーブや花を食べて放牧される為、香り高く柔らかい肉質が特徴です。

魚介類は北海道産が中心。どの食材も味、食感、鮮度ともにトップクラスで、ニセコでしか味わえません。産地直送の旬の野菜や果物も人気が高く、特に倶知安産のじゃがいもは、540日間熟成させることででんぷん質が発達し、甘みが増すのが特徴です。

また、ホテルを拠点にしてお酒が好きであればニセコ蒸留所へ行ったり、ファミリーなら高橋牧場へ行き、新鮮な乳製品(スイーツ、ピザ、アイス等)を食べたりと、ニセコ観光を楽しまれる方や、遠出して札幌や小樽へ行かれるお客様もいらっしゃるそうです。

また、世界中のザ ・リッツ・カールトングループで温泉がついているホテルはたった2つしかないのですが、その1つがここ「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」(もう1軒は、栃木県の「ザ ・リッツ・カールトン日光」)。スキーで疲れた身体を温泉でゆっくり癒すという過ごし方もできます。

予約制のプライベート温泉もあるので、小さなお子様をお連れのご家族の方や、大浴場に抵抗のある海外のお客様でも温泉を楽しむことができるのが魅力です。
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