羊蹄山のふもとに広がるニセコ(Getty Images)
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清水裕美子氏。人気記事:
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『ファーストクラスCAの心をつかんだ マナーを超えた「気くばり」』(青春出版社)の自著もある、「シーエーメディアエージェンシー」代表取締役である。日本航空(JAL)の客室乗務員として国際線ビジネスクラス、ファーストクラスなどを含めて約5年乗務した経験を持つ。
ラグジュアリーホテル最高峰ブランド「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」に宿泊した清水氏に以下、寄稿いただいた。超富裕層が愛するラグジュアリーホテル、その「羊蹄スイート」とはどんなものか。富裕層はどんな「遊び方」をするのか──。
スイートルーム、冬場は1泊50万円あまり
ラグジュアリーホテルの代表格「ザ・リッツ・カールトン」グループの中でも世界に7軒しかない最高峰ブランドが「リッツ・カールトン・リザーブ」。
日本国内では北海道ニセコにある「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」の1軒のみです。宿泊費100万円は当たり前、宿泊費だけで1000万円を超えることもあるのだとか。
ご担当者に、そのようなお客様が実際に滞在中どのような過ごし方をされているのかお話を伺いました。
スイートルームに長期滞在する理由
冬場は50万円程になるスイートルーム。通常の客室でも1部屋25万円程になるといいます。108平米もある広々とした「羊蹄スイート」からは羊蹄山が贅沢に望めます。
周囲に建物がなく、生き物は鹿やキツネがたまに見えるくらい。部屋のカーテンは開けっぱなしで全く問題ないそうなので、滞在中は開放感を全身で味わえます。
リビングルームには大きなダイニングテーブルがあり、長期滞在中、家族でルームサービスを食べる時間も特別な時間になります。ご家族でコネクティングルームを利用したり、スイートルームとコネクティングルームになる客室を予約し、友人達と楽しむ方もいらっしゃるそう。
ビジネス関係で利用されるケースもありますが、ご家族やご友人などプライベートな旅行が多いと言います。スキーの後に、雪が深々と降り積もる様を眺められる浴室で、一日を振り返りながら湯船に浸かる時間は至福です。
このような「自然の中に身を置く」という、「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」のコンセプトでもある唯一無二の体験を求め、滞在期間は4日から1週間ほどが多く、長い方だと3週間ほど滞在されることも。
そうなると宿泊費100万超えは当たり前、50万円のスイートルームに3週間宿泊すると宿泊費だけで1000万円超えるケースもあります。
それでも円安の影響もあり、欧州のスキーリゾートと比べるとかなりお得感があるとのことです。
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