中性脂肪に特に効くのは「エノキタケ」
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ーーキノコの中でも中性脂肪に効果的な種類は何でしょうか? 過去に行った実験結果では、エノキタケが中性脂肪やコレステロールに1番作用することが分かりました。
キノコに含まれるエリタデニンは、胃に膜を張り、腸の中に余分な脂質が入るのを防ぎます。これにより中性脂肪が増えにくくなるのです。
また、すでに血管の中に含まれている悪玉コレステロールとくっついて体外に排出する作用も見つかりました。悪玉コレステロールを体外に排出することで数値が下がり、善玉コレステロールの数値が上がるという結果が出ています。
エノキタケ・シイタケ・エリンギ・ブナシメジで行い、どれも同じような結果が出ましたが、その中でもエノキタケが1番効果を発揮していました。
ーー日頃からキノコを食べる人と食べない人を比較したとき、どれくらい変わりますか? 日常的にキノコを30〜50gほど食べている方は、食べていない方と比べて、悪玉コレステロールが10〜20%ほど下がることが分かっています。
ーーどれくらいの期間で変化が出てきますか? 変化が出てくるのは、だいたい3カ月ほどです。体の細胞は新陳代謝によって3カ月ほどかけて生まれ変わるため、3カ月間キノコを食べ続けると違いが現れます。血液に含まれるコレステロールの数値は実験開始から2〜3カ月ほど経過してから変化が出てきました。
さらに悪玉コレステロールの減少によって、皮脂腺の脂肪分がなくなり、汗の臭いが気にならなくなったという結果も出ています。
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