もっと知りたい、稲田さん宅のアイデア
リビングに敷いた無垢のフローリングは、幅広のものをセレクトすることでリッチな印象に
造作キッチン下に備わる収納スペース。取っ手には味わいのある真鍮を採用
収納するギアの大きさによって棚の位置を変えられるウォールシェルフ
この先も変化し続ける“理想の家”。可能ならば次こそ一軒家で。
趣味と暮らしの両方にフォーカスした、理想のリノベーションハウスで生活を始めて早7年半。「もし今、改めて手を加えられるならどうしますか?」という質問に対し、「実は……」と重い口を開いた稲田さん。
「ここに引っ越してきた当時、娘はまだ5歳でした。広いリビングを嬉しそうに走りまわっていましたが、来年から中学生になるので子供部屋をどうしようかと。リビング一角に備えた作業スペースが、今は彼女の勉強机になっていますけど、自分の部屋が欲しいと言われるのは時間の問題ですし」と、ライフスタイルの変化によって一つの問題点が見えてきたようです。
「これから部屋を追加するのも一つの手ですけど、じつはまた引っ越そうかなとも考えていまして。今度こそ一軒家に。家づくりは、やっぱり楽しいですから」
一瞬、顔を曇らせた稲田さんでしたが、一度は諦めた一軒家の暮らしを想像すると次第に表情は晴れやかに。「もし叶うのならば、今の拠点を残したまま地方にもう一つの家を」と妄想は膨らむばかり。
Doliveと雑誌・OCEANSが共につくり上げた「SEAWARD HOUSE PROJECT」もまた、住む人の心地よさを第一に考えた家。
アメリカ西海岸を彷彿とさせる平屋をベースに、エクステリアの素材は温もりあるウッド。大開口から外の景色を望むウッドデッキと雑多が絵になる壁一面のラックも備え、気取りのない日常の暮らしを心地よく、それでいてモダンに彩ります。