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家づくりアイデア①

開放的で重厚感のある、落ち着いたリビング。



「間取りを変えれば広い空間を作れるじゃないか」。その言葉どおり、スケルトンリノベーションによって完成したのは、約38畳から成る開放感たっぷりのLDK。

「広いリビングにずっと憧れがありました。ここは元々4部屋あったのですが、空間を遮る壁を取っ払って空間をひとつなぎに。さらに躯体現しによって天井を30cmほど高くしたため、より開放的なスペースになりました」
 


“広いリビング”を、より広く見せる工夫は躯体現しだけに非ず。造作家具も、その一翼を担います。
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「家具を見繕うのって、結構大変じゃないですか。僕はそもそも備え付けの家具が好きというのもありますが、最初から同じトーンで揃えられた家具の方が良いなと思っていたので、だったら家具も<HAY hutte>の安井くんにオーダーしようと。壁に一体化するように、出っ張らないように作ってもらいました」
 


休日になると、登山にクライミング、釣りなどアウトドアな趣味を満喫している稲田さんですが、一方で「家族でアニメ鑑賞することもしばしば」とインドアな一面も併せ持ちます。そうやって目を向けたテレビの奥には、印象的な石材が壁一面に。


 
「空間をすっきりさせるために、内壁は基本的に白をベースにしていますが、少し変化をつけたくて。本来は庭など屋外で使用される天然の石ですが、無理を言って張ってもらいました」

材を切り替えたことで、開放的がゆえに閑散としがちな広いワンルームにメリハリが生まれ、表情豊かな空間になりました。
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家づくりアイデア②

ガシガシ使える、男前なキッチン。



料理好きが伺える業務用冷蔵庫を備えたキッチンは、奥様はもちろん、稲田さんもよく立つ場所だからこそこだわりもたっぷり。

「海釣りが趣味なので、魚調理を作ることが多いですね。毎年5月には新潟に鯛釣り遠征に行ったり、最近は太刀魚を釣ってここで捌きました。太刀魚はシンプルに塩焼きしてもいいんですけど、釣ったその日は鮮度が良いのでそのまま刺身として、さらにしゃぶしゃぶとして食べたり、個人的にはパスタにするのもハマってます」


 
キッチンのこだわりをズバリ聞くと、「やっぱりモルタルかな」と一言。完全オリジナルのモルタル仕上げのオーダーキッチンは、目地のないフラットな仕上がりで、インダストリアルなインテリアとも好相性。
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「モルタルは耐火性にも優れているのでガシガシ使えますし、手入れもラク。子供と一緒に対面でも作業できるよう、少し広めの調理台にしてもらいました」
 




コンロ側の壁面にはツヤのあるタイルを配置し、料理後の後片付けをラクに。床には水捌けの良いタイルを敷き詰め、衛生面もバッチリと対策。快適なキッチンづくりにおいて、作業しやすい動線も欠かせない要素ですが、稲田さんのように適材適所の素材をセレクトすればそれだけで機能面が格段とアップします。


 
リビング同様、キッチン背面のオープン棚も造作のもの。<turk(ターク)>のフライパンや<STAUB(ストウブ)>の鋳物ホーロー鍋など、アウトドアなシーンでもお馴染みのキッチンギアが綺麗に収納されていました。

「妻から『要らないよね、もうあるよね?』ってツッコまれてしまうほど、調理道具に目がなく……(笑)。同じく、食器も増えてきて置き場に困っていたので、追加でインテリアに馴染むキャビネットを作ってもらい、ほとんどの食器はそっちに収納しています」
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