大好きなラーメンやカレー、酒とも決別!
――まず始めたのは減量からですか? そうです。摂取カロリーを下げ、クリーンな食事に置き換えることから始めました。
ラーメンやカレー、ピザや焼き肉、中華料理を好きなだけ食べ、酒も好きなだけ飲んでいた食生活が、鶏むね肉と野菜中心になりました。かなりきつかったです。食事制限が最初の壁でしたね。お酒もめっちゃ好きなので。
ただ、びっくりしたのは「3食しっかり食べてください」というパーソナルトレーナーからの指導でした。もともと朝ご飯を抜く2食タイプだったんですが「朝ご飯がむしろ大切です」と。さらに3時間おきに何か栄養をとるように言われました。
――2食から3食に増やして太らなかったんですか? それがむしろ痩せていったのですごいなと。その分、動いてるってことなんですけど。
たくさんトレーニングするにはエネルギーがいるじゃないですか。栄養が足りないと体が低燃費モードになって動けないし、覇気もなくなってしまう。しっかりと食べない人の多くが、そんな状態に陥っているらしいです。
西野さんのInstagramより
――なるほど。いまは大会直前で特別なメニューだと思いますが、普段はどんな3食なんですか? 指導どおり、朝9時に朝ご飯を食べ、12時に昼ご飯、15時におやつ、18時に夕食という感じです。
9時:鶏むね肉とOIKOS (プロテインヨーグルト)、または バナナプロテインとOIKOS。
12時:150グラム程度の白米と鮭や海鮮類。
15時:ゆで卵や、コンビニで買えるサラダチキンバー。
18時:夜は炭水化物を控えて野菜をたくさん。無水鍋でつくる鶏むね肉の「重ね煮」など。調味料は基本、塩のみ。使うにしても油はオリーブオイルだけ。
左が西野さんの食生活で頻繁に登場する「重ね煮」。無水鍋に塩を入れ、大量の野菜を投入し、トップに鶏むね肉を乗せて再び塩をかけて蒸す。入れる野菜はきのこ、人参、白菜、小松菜、かぼちゃなどお好みで。/西野さんのInstagramより
――お米は減量に問題ないんですね。 僕も炭水化物はNGだと思っていました。だから「お米はパワーになるので食べてください!」って言われたのには驚きでしたね。実際、寿司にはかなり救われました。食事制限を始めたばかりの頃はスシローとくら寿司が唯一生き残った僕のごちそうで。
いまも外食チェーンにお世話になることがあります。大戸屋のホッケ定食、吉野家の鮭定食、サブウェイの糖質低めのサンドイッチなど食べてますね。あと、トレーニー御用達の「筋肉食堂」にも1週間前に行きました。
いちばん効果的だったのは「空腹ブラックコーヒーウォーキング」
――体脂肪や体重のビフォーアフターを教えてください。 11カ月前の体脂肪は23%で、いまは7%です。血管が浮き出てるのが体脂肪1ケタの証拠です。でも、これは大会のためで、終わったら12〜13%には戻そうと思っています。
体重は去年8月末は69kgで、10月には63kg、12月には59kgまでいきました。3カ月でマイナス10kgですね。その後、「
#100日後にフィジークの大会で優勝する西野」の企画を始めたので70kgまで増やしました。
いっぱい食べて体重を増やして、トレーニングの重量を上げて筋肉を大きく育てる。そして、また絞るという工程ですね。いまは大体61kgですが、去年の61kgとは筋肉の付き方がぜんぜん違います。
「すべっても上半身を脱げば盛り上がるので、オチに困らなくなりました」と西野さん。
――3カ月でマイナス10kg痩せたときに、特に効果のあったトレーニングはなんですか? いちばん痩せたのは、お腹が空いてる状態でブラックコーヒーだけを飲んで、30分ウォーキングすることです。これはすごく痩せました。
胃が空っぽの状態で運動すると燃焼するものが脂肪しかない。そこで脂肪燃焼作用のあるカフェインを摂ることで、さらに脂肪を燃焼するらしく、30分歩くだけで体重が落ちるんです。
胃袋が最も枯渇してるのが朝なので、朝に歩くのがベストですね。
――ランニングはどうですか? やらないんですよ。僕はバキバキになるのが目的なので、筋肉が落ちてしまうランニングよりウォーキングの方が適してるんです。
大股の早歩きを30分。朝の7時30分から週5のペースでいまも続いてます。僕自身もそうですが、ランニングだと気が引ける人も、30分のウォーキングならそんなに辛くない。朝から歩いてシャワーを浴びれば、気分もすっきりします。
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