三重県長瀬太郎生川のオトリ屋。まずはオトリ屋でオトリ鮎と遊漁券を購入する。
鮎は縄張り意識がとても強い魚なので、自分の餌場となる石の周りに侵入してきた他の鮎に対して、猛烈にアタックして追い払います。
この習性を活かして、生きたオトリ鮎を泳がせて、攻撃してくる鮎を針に掛けて釣り上げる釣り方が「友釣り」です。
使うタックルは、リールを使わないのべ竿で、9m前後の長さのものが標準的です。金額はピンキリで、5万円以下のものから高いものは40万円以上するものもあります。
装備は、鮎タイツに鮎ベストというスタイルが安全性を考慮すると理想的ですが、浅い河川ならライトスタイルといって、ウェーダーや海釣りのような短パンにタイツという軽装でも釣りができます。
これまで鮎釣りは、「高い竿にゴリゴリの戦隊スタイルで、ギラギラのサングラスをつけた怖いおじさんがやるもの」というイメージがあり、私にはとてもじゃないけど無理だ!と思っていました。
釣りは好きだけど、鮎釣りをする勇気はないって方も多いのではないでしょうか?
私が始めたのは、海釣りの友達から鮎釣りに誘われ、その後もお仕事で鮎釣りのHOW TO動画を撮影することになったのがキッカケでした。
上手い先生が付いてくれたおかげで、どんどんのめり込んでいきました。
確かに初めは教えてくれる人がいないと不安ですし、1人で川を歩くのは危険なので、誰かと一緒に行くことをおすすめします。
釣り仲間のにっしゃんとアユ釣りの先生たち。
仕掛けに関しては至ってシンプルで、オトリ鮎の鼻に「ハナカン」というリングを通して、尻ビレの下にアタックしてきた鮎を掛けるためのフックを付けます。あとはオトリ鮎任せ。
ここからは、いかにやる気がある鮎に喧嘩を売りにいけるかが勝負。偏光グラスで石の色を見て、赤茶色っぽいコケがついていそうな場所を選ぶのがポイントです。
コケを喰むときに鮎が反転してキラキラ光っているのが見えることもあります。そういう場所にオトリ鮎が泳いでいってくれると掛かりやすいのですが、はじめはなかなか思い通りに泳いでくれません。
無理矢理、竿で引っ張ってしまうとオトリ鮎がどんどん弱ってしまい、最後には一切泳げなくなってしまいます。そうなると、もう釣りにならないので、オトリ鮎と仲良くやっていくことが大切です。
鮎が掛かるとグイッと引っ張られ、一気に下流に流されていくので、竿をゆっくり立てていき、ある程度の角度がついたら抜きあげて、遠心力で自分の手元のネットでキャッチします。
これがまた難しい‼︎
思った場所に飛ばせずにクルクル回るメリーゴーランドになったり、バイーンバイーンと何度も水面をバウンドして途中で外れてしまったりと、今でもよく失敗します(笑)。
釣れた鮎をキャッチするところ。
これが上手く決まると本当にカッコいい♡ 私はまだまだ練習が必要です。次は釣れた鮎をオトリにし、使っていたオトリ鮎は引き舟に戻します。
このように、常に元気なオトリ鮎を使うことで、釣果を伸ばすことができます。バンバン数が釣れなかったとしても、暑い夏に、空気が澄んだ涼しい山の中で、キレイな川に浸かっている時間は本当に癒されます。
三重県の銚子川。銚子ブルーとも言われるぐらい真っ青でキレイな川。近くにキャンプ場もあり、BBQや水遊びをしながら釣りも楽しめる。
私たちも釣りの合間に泳いで遊んでいました。
福岡県の星野川。神秘的な景色の中、静かに鮎釣りができる。水位が低く、川幅も広過ぎないので初心者でも安心。
私はまだ本格的に鮎釣りを始めて2年目なんですが、いろいろな河川の大会やイベントに参加して勉強し、腕を磨いています。
2023年7月に参加した福井県九頭竜川中部のレディース杯。
海釣りに比べると、女性や若い鮎釣り師が少ないので、もっと同世代の釣り仲間ができたらうれしく思います。
今年も釣り番組やYouTube、地域の組合などでも活動していく予定なので、興味がある方はぜひ一緒に始めてみませんか?
釣った鮎の美味しい食べ方も紹介させていただきます。
3/3