創作に適した環境と直面する課題
福島での生活は、安藤さんに新たな気づきをもたらしている。東京とは異なる環境が、創作活動にプラスの影響を与えているそうだ。
「都会と比較すると生活コストが抑えられるのはもちろん、福島の豊かな自然は自分と向き合うにはもってこいの環境です。人の温かみを感じながらも、広大な自然の中で程良い孤独感も味わえる。この孤独感が、創作をする私にとってとても大事な要素なんです」。
一方で、認知度を上げることの難しさも感じているという。東京のような大都市とは異なり、顧客の獲得には独自の戦略が必要だ。
「ビスポークシューズを知らない人がほとんどなので、まず知ってもらう活動から始める必要がありました。先ほどお話しした地域イベントでの活動により、少しずつ認知されてきていると感じます。
“商売のためだけ”ではなく、靴を通して地域に新しい風を吹き込んでいけたら良いなと思っています」。
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