▶︎すべての写真を見る 「福島を日本のジュネーブにする」。
街全体を巻き込んで時計産業を盛り上げる、スイス西部の都市・ジュネーブ。それに倣い、福島県を日本の第二の時計産地にしようと立ち上がったのが、2022年に南相馬市小高区に移住した埼玉県出身の平岡雅康さん。
小高区は、東日本大震災に伴う原発事故により、一度は人口がゼロになってしまった街。一体なぜ、新天地にこの街を選んだのか?
その決断の裏には、被災地復興への強い使命感と、時計を通じて人々に希望を届けたいという熱い情熱があった。
話を聞いたのは……
平岡雅康(ひらおかまさやす)●1978年生まれ、埼玉県さいたま市出身。時計メーカーに勤めた後、30歳で独立。2018年に時計ブランド「mirco(ミルコ)」を立ち上げる。2022年に福島県南相馬市小高区に移住し、翌年「フクシマウォッチカンパニー」を設立。福島県内で時計の一貫生産を目指している。
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