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人材育成と海外展開への挑戦



安藤さんは、さらなる成長と展開を目指している。個人の工房から、チームで動く組織へと発展させていくことが、次の大きな目標だ。

「将来的には、海外展開も視野に入れています。そのためには、チームで動く必要がありますが、この繊細な作業は連携を取るのが難しい。自社で一貫して作業するのが理想なので、人材育成が大きな課題です。

海外で受注を取り、日本で製作するというサイクルを確立できれば、福島発の靴ブランドとして世界に認められる可能性があると信じています」。

さらに、地域活性化への貢献も視野に入れている。

「靴作りを通じて、福島の魅力を世界に発信していきたいです。それが新たな産業や雇用の創出につながれば、地方創生の一助になると考えています。福島には、まだまだ可能性が眠っています。一緒に新しい未来を作っていける仲間が増えることを楽しみにしています」。


一足一足に込められた匠の技と情熱。安藤さんが福島で紡ぐ靴には、地方創生の希望が詰まっている。

その歩みは、新たな産業の芽吹きとなり、やがて世界へと続く道を照らすだろう。

新澤 遥=写真 倉持佑次=取材・文

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