サーファーのバイブル的映画
『メニイ・クラシック・モーメンツ』。誕生から48年の時を経て、HDリマスターされ、今年7月より日本で劇場公開される。
この映画と三菱自動車「トライトン」がコラボし、6月15日に鎌倉で記念イベントを開催。日本のサーフカルチャーを築いたレジェンドサーファーや地元のプロサーファーたちが一堂に会した。
映画のダイジェスト版が上映されると現場にはたちまち70年代の空気が蘇り、会場は特別な熱気に包まれた。
【写真10点】「’70年代の伝説的サーフ映画の上映にレジェンドたちが集結!出現したド派手な車の正体は?」を写真でチェック サーフボードメーカーの第一人者・阿出川輝雄さんによるトークショー
MCのジョージ・カックルさん[左]、阿出川輝雄さん[右]
まずイベントを盛り上げたのはレジェンドサーファーによるトークセッションだ。
ゲストスピーカーの阿出川輝雄さんが登壇すると、会場中から歓声が上がった。60年代初頭のアメリカでサーフィンと出合い、帰国後はベニヤ板でサーフボードを自作したという伝説を持つ、日本における波乗りのパイオニアである。
鎌倉在住のDJで音楽プロデューサーのジョージ・カックルさんの軽快なMCを合いの手に、阿出川さんは日本にサーフィンを持ち込むまでの貴重な逸話を披露した。
サーフ界のレジェンドの話に参加者たちは大興奮。会場に居合わせていたプロサーファーの関野 聡さんも、熱のこもった声でこう語った。
「阿出川さんが登壇されたのは驚きましたね。彼は千葉で初めてサーフショップを作った人でもあって、僕たちにとって神のような存在ですよ。
会場には長沼一仁さんの下でシェイプを始めた富永忠男さんによるブランド「T-REEF surfboard」のサーフボードも展示されていた。
今日は、映画にも登場するハワイのレジェンドシェーパー、ディック・ブルーワーに師事し、技術を継承した長沼一仁さんも来ています。まさに映画の時代をリアルタイムに生きてきて、白髪になったいまもサーフィンを続けている人ばかりです」。
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