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「アイドルと野球選手は似ている」

元アイドルという肩書きに頼らず、経営者として、看板店長として店を守り続けている内田さん。ユニークなのは数名の元アイドルがスタッフとして働く焼肉店だという点だ。



「今お店には元アイドルのスタッフが2、3名います。アイドルって野球選手と似ているところがあると思うんです。野球の方が始める時期は早いかもしれないけど、野球のために生きて、毎日練習して、すべてをそれに費やす。多くのアスリートもアイドルも20代で引退する、現役時代が限られているんです。

アイドル時代からでも辞めたあとでも、もう少しキャリアをサポートする場があればいいなと考えています。うちはたまたまですが、“元アイドルの子も働ける場”にはなっていると思います」。




2024年4月に「焼肉IWA」は10周年の節目を迎えた。30歳で既にセカンドキャリアの成功者とも言えるが、何か秘訣はあるのだろうか。

「正直、お店を10年やれるとは思わなかったです。オープン時の借金の返済予定が5年だったので、5年間やれたらいいとは思ってましたが。やはりAKB時代にじゃんけん大会で優勝したことと、『内田は副業してもいいよ』と言ってもらえたことは、私にとってかけがえのないチャンスでした。

『私にはできないかも』と途中でふわっと辞めてしまうのがいちばん後悔すると思うんです。本当にやりたいことがあるなら、全力で今やりきるのが大事。やりきったら嫌でも次のことをやらなきゃいけなくなるので、前に進んでいけるはずです」。


“運はがむしゃらの味方”は、内田さんがセンターを務めた楽曲「チャンスの順番」の歌詞にでてくるフレーズだ。内田さんはこのフレーズ通り今できることに全力投球し、経営者というセカンドチャンスも掴み取っていた。

峯 竜也=写真 池田裕美=取材・文

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