※記事内のアイテム写真の一部は、過去のオーシャンズアーカイブからのイメージ写真であり、現在は販売されていない可能性があります。
言わずと知れたアメリカの人気スニーカーブランド「ヴァンズ(VANS)は、日本にも世代を問わず愛用者が多い。
その理由は、モデルやカラーバリエーションが豊富なうえに、シンプルなフォルムのおかげでどんなファッションスタイルにも似合うからだ。
数あるモデルの中でも特に人気なのが、1970年代に一世を風靡した「オールドスクール」。今回はその魅力や人気の秘密、着こなし方(履きこなし方)について紹介したい。
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世界中で人気のヴァンズ「オールドスクール」
1966年にアメリカ・カリフォルニア州アナハイムで、ポール・ヴァン・ドーレンとジェームズ・ヴァン・ドーレンの兄弟がヴァンズを設立。
`70年代に入るとスケートボード・ブームが勃発し、スケーターたちは靴のソールのグリップ力が強く、しかもシンプルでどんなストリートファッションにも合わせやすい同社のスニーカーをこぞって着用した。
その代表的なモデルが「オーセンティック」であり、それをベースに製品化されたのが「エラ」だ。
そして1977年、補強パーツによって耐久性を高めた「スタイル36(STYLE36)」を発表。のちにオールドスクールと呼ばれるシューズが誕生した瞬間だった。
言わずもがな、当時のスケーターたちから深く愛され、40年以上経った今でも世界中で履き続けられている。
「オールドスクール」の3つの特徴
創業者のポール・ヴァン・ドーレン氏の落書きから着想を得た独特のラインや、履き心地と耐久性などをアップするための工夫がそのままオールドスクールのアイデンティティになっている。
◾️サイドストライプ:アッパーサイドに配された美しい曲線
◾️トレッドパターン:3つの部位で異なるトレッドパターンがボードとの摩擦を最適化
◾️バルカナイズソール:バルカナイズ製法で耐久性の向上と良好な履き心地を実現
サイドに走るアイコニックなストライプデザイン
靴のアッパーサイドに配された独特なストライプは、1977年にポール・ヴァン・ドーレン氏の落書きから着想を得てデザインされ、当時は“ジャズストライプ”と呼ばれていた。
この独特なライン(=ストライプ)はのちに「スケートハイ」というモデルにも採用。ヴァンズを象徴するデザインとして確立したのである。
カジュアル過ぎず大人が着こなしやすいスウェードレザーアッパーを使用
アッパーのメイン素材にはスウェードを採用。この上質なスウェードによりカジュアル感が程よく抑えられ、イメージは格上げされる。
特にブラックやネイビー、ブラウンなどの落ち着いた色味を選べば、ジャケットを着た大人なカジュアル・コーデにもハマりやすい。
スタイリッシュなデザインと耐久性を兼ね備えたバルカナイズ製法
アッパーとソールの間に生ゴムを流し込んで圧着させるバルカナイズ製法。アッパーとソールがまるで一体化したようになり滑らかな履き心地を提供するとともに、スタイリッシュなフォルムも実現している。
また、ラバーアウトソールにはつま先付近と中間部分、そして踵付近という3つの部位に分けられたトレッドパターンを採用。部位ごとで摩擦力を調整することで、スケートボードでのトリックがやりやすくなっている。
「オールドスクール」の人気色4つ
オールドスクールには普段使いから本格スケートボード用まで複数のタイプが存在するほか、個性的なカラーバリエーションも豊富。そこで、定番カラーから斬新なカラーまで、人気色を紹介しよう。
①ブラック
オールドスクールの定番中の定番と言えるのが、この「ブラック×ホワイト」だ。ブラックのアッパーに、白のサイドストライプが鮮やかなコントラストを生み出し、強い個性を放っている。
それでいて黒と白というシックな一面もあるため、カジュアルスタイルからジャケットを着た大人コーデまで、幅広く合わせることができる。
②ブルー
最新のブルーは、ホワイトとのコンビネーションも相まって爽快な空を思わせるような清々しさ。長く愛用しているかのように見える、随所に施した褪色感もこなれた風情をうっすら香らせる。
その色味から、程よく色落ちさせたジーンズとも相性は良さそうだ。
③グリーン
オールドスクールのこちらのグリーンカラーは、新鮮さを足元に加えるいい手立て。トーンを変えたトーナルカラーによりその様相はいっそう強められている。
特徴的な色ながら、サイドラインを黒にすることで、どこか引き締まった印象も。
④チェック柄
オールドスクールはチェック柄も人気が高い。赤×白、青×白などチェック柄にも種類はあるが、やはり黒×白のパターンが定番だ。
チェック柄の強い個性のおかげで、華やかな雰囲気にしてくれるのが魅力。だからと言って派手な感じではなく、モノトーンゆえにシックな印象も演出。
そういうふたつの個性を持った黒×白のチェック柄のオールドスクールは、幅広いスタイルに合わせることができるのだ。
大人が着こなすオールドスクールのコーデ例
カラーバリエーションが豊富なオールドスクールだから、合わせるジャケットやパンツの色味とリンクさせるのがいい。
例えば「ネイビー×ブルー」のオールドスクールには濃青のアイテムを、「ブラック×ホワイト」ならブラックジーンズを、といった具合。
また、ネイビーのカーディガンとオリーブグリーンの武骨なパンツというごく日常的なカジュアルスタイルを「「ネイビー×ブルー」のオールドスクールで清々しく魅せるというテクニックも有効だ。
まとめ
シンプル&ベーシックな見た目のおかげでどんなファッションスタイルにも合わせることができるヴァンズのオールドスクール。
しかも、カラーやデザインによってガラリと表情を変えるため、複数持っておけばなにかと重宝するはず。
ヴァンズの創始者、ポール・ヴァン・ドーレン氏自慢のサイドストライプや、耐久性とスタイリッシュさを両立したバルカナイズ製法など、オールドスクールの魅力をお好みのスタイリングで味わって欲しい。