パリ五輪出場を支えた、池田選手の欠かせない5つのモノ
1. 「ミズノ」のオーダーシューズ
競歩に欠かせないアイテムといえば、やはりシューズ。競歩専用のシューズというのはあまりなく、基本的にはランニングシューズを活用することが多いという。
中学時代は長距離選手だった池田選手は、高校2年生のときに競歩に転向。長距離時代は色々なメーカーのシューズを履いていたというが、競歩を始めてからは「ミズノ」一筋だという。
「個人的な感覚ですが、『ミズノ』は安定感がありながら、ソールからの反発も良い。次の一歩への推進力をもらいながら、スムーズな足運びを得られると感じています」。
高校生のときは市販品を履いていたが、大学生になってからは「ミズノ」でカスタムオーダーをしている。
「競技の特性上、どうしても踵から接地するので、その踵部分が柔らかすぎても、硬すぎても良くない。程良い硬さとクッション性が必要なんですね。見た目は同じだけど、少し厚さが違うとか、少し素材が違うとか、10足以上のサンプルを試して、今のモデルに行きつきました」。
両足が地面から離れると警告を受けるため、反発性の高いカーボンプレート入りの厚底シューズは競歩には“不向きだ”と言われてきた。しかし、最近では厚底シューズを履く選手も増えているという。
「体感では、半数の選手が厚底シューズを履いているように思います。ほかの選手に聞くと、体を楽に動かすことができると言っていました。僕も試したのですが、大会前に急にアジャストするのは難しいなと思ったので、オリンピックが終わったあとにもう一度試してみようかなと思っています」。
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