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脳スペックが高まると、仕事効率だけでなくコミュニケーション力もアップ!

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ーー仕事中でも、脳を活性化することはできますか?

脳を活性化させることに有効なもうひとつ、「脳に刺激を与えて、神経回路のネットワークをつなぐ」ために効果的なのは、どこでもできる「ながら動作」です。ながら動作とは、2つ以上のことを同時に行うこと。

たとえば「音読」しながら、同時に「書き写す」ことをおこなうと、脳と目と耳を同時に使うことになり、脳に良い刺激が与えられます。声を出すことが難しければ、「書き写す」だけでも、脳と目と手を同時に使うだけでなく、脳の記憶を司る部分も活性化してくれます。

手書きは、いろいろな脳の機能を使うことができる作業なのです。パソコンなどのデジタル機器を使う合間に、手書きでもメモをとったり、覚えたいことを書きだして覚えていったりなどは、効率のよい脳強化トレーニングです。

私も患者さんにいつも「メモ魔になれ」とお伝えしています。仕事中にもいつでもおこなえますので、ぜひ試してみてください。

ーー脳が活性化すると、どんな良いことがありますか?

脳のスペックが高まると認知症予防にもなりますし、集中力や生産性がアップし、仕事の効率が劇的に上がります。すると、自然とやる気や活力もみなぎり、仕事や運動や家庭など、さまざまなことへのモチベーションもアップしますね。会話のテンポもよくなり、コミュニケーション力も高まったと評価されることも増えるでしょう。

さらにメンタルも安定して、うつ症状や不安障害が改善する方も多いです。ストレスや疲れで不眠気味だった方も寝起きも良くなり、質の良い睡眠がとれるようになったというケースもたくさんあります。

脳の状態がいいと、あらゆることがうまく回り始めます。働き盛りの40代こそ、脳を若返らせる習慣を身に着けて欲しいですね。



自らの意識次第で、脳はいつでも活性化することができる。ビジネスパーソンとしても、父親としても、まずは手軽にできることから実践してみて、10年後の脳に差をつけたい。

アントレース、黒木博子(smile editors)=取材・文

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