僕自身、自分のこれまでの経歴を書こうとすると、それだけで押し付けがましい気がして、苦しいと感じるときがあります。
でも、自分の実績を振り返り、客観的に評価してみることは謙虚さを欠くことではないし、ましてや悪いことでもありません。
僕のようにこれまでの経歴を書き出すのが苦しいと感じる場合は、キャリアを無料で診断してくれる転職サイトなどを利用してみるのもおすすめです。
仕事内容や過去の実績から、自分の市場価値を客観的に評価してくれる、指標のようなものは絶対に必要だと思います。
それでも、自分を売り込んだり、会社に対して自分の処遇を見直してほしいなどとお願いしたりすることにかなりの抵抗感や嫌悪感があるとしたら、何かしらのトラウマが影響を与えている場合があります。
トラウマの場合、臨床的には10歳以下くらいの幼少期の体験が社会的活動や対人関係に影響を及ぼすケースが多いのです。子どもの頃に寂しい思いをしたとか、嫌な思いをしたといった抑圧された体験がないか思い出してみても良いのです。
そしてたとえば、「今の自分とその時の自分は違うよね。今は大人になっているからなんでも自分で決めて良いのだよ」と、静かに自分自身に言って聞かせてあげる。これだけで、心の傷が癒されて次へ踏み出せることがあります。
無意識のうちに自分の行動を阻んでいる小さな心の棘を摘んであげることで、気が楽になるという経験は僕自身にもありました。
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