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本の新刊紹介が光を放っていた



この本は、自分自身と向き合いたい人におすすめだという。

「明確な答えを与える本ではなく、読者に考えさせる、自分自身と向き合うヒントを与えてくれる本です。今流行りのファスト教養を求める人にはおすすめしませんが、しっかり自分と向き合って、自分に落とし込み、自分の人生に生かせる人にはとても良いと思います。自分にとって大事なことを気付かせてもらえると思います」。

その後もたくさんの書籍に触れ続ける読書家さんだが、未だ紀里谷さんの本を超える1冊には出合っていない。

読書家さんは、自分にとっての運命の1冊を見つけるには、直感も大事だと語る。

「たまたま仕事で読んだ出版業界紙の新刊紹介の欄に、この本が小さく紹介されていて、何故か心惹かれたんですよね。この本を紹介している記事だけが光を放っているような気がしました。人生にも通じると思いますが、本って必要なときに出合うようになっているのかもしれません」。

何かを感じた本を手に取ってみれば、読書家さんのように運命の1冊との出合いを果たせるかもしれない。

池田裕美=取材・文

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