世の中には「読書のプロ」といえる人が存在する。そのひとりが、『失敗しない読書術』の著者である名もなき読書家さん(以下、読書家さん)だ。
今回は、読書家さんに、プライベートで読破した5000冊以上のなかで、最も感銘を受けたという1冊を紹介しよう。
話を聞いたのは…… 名もなき読書家●情報クリッピングマスター。京都市生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。2005年から現在まで、クリッピング業務に従事。プライベートでも読書家として、これまでに5000冊を読破。2023年に『失敗しない読書術』(フォレスト出版)を出版。Amazon インフルエンサー・プログラムのメンバーでもある。趣味は読書とランニング。Instagram:@ no_name_booklover Voicy:名もなき読書家のホントーク!
クリッピングという仕事で“読書のプロ”に
名もなき読書家さんの職業はクリッピング。クライアントから依頼を受け、新聞や雑誌から必要な記事を探し出したり情報収集したりする仕事だ。文章をスピーディかつ正確に理解するためのトレーニングとして、プライベートでも読書を習慣づけていたところ、ハマってしまったという。
6月13日現在の読書合計数。読書をはじめた頃から読書記録アプリ「ブクログ」に記録していた。
記録用にInstagramで読んだ本を投稿するようになり、今では4万人以上のフォロワーを持つようになった。そんな読書家さんが、これまで読んだなかでも特に思い入れが強い1冊がある。
「映画監督としても活躍する紀里谷和明さんの『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』(文響社)という本です。今までたくさん本を読んできましたが、この1冊、フレーズに出合うために読書してきた、といえる本です」。
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