長年臨床をしていると、もちろん自分も含めて、人間は自分の側からしか世界を見られないことが前提で、中立というのはほぼあり得ないと分かってくるのですが、このことをいつも意識して生きることは至難なのです。
人間は主観的な生き物です。実際は「2」しかしていなくても、「5やっている」と思ってしまうのは誰にでも当てはまることなのでしょう。
僕も、物事をついつい自分本位に考えてしまい、身近な人に言われて初めてハッと気づくことが、この歳になってもまだあります。
ではどうすれば良いのか。もし建設的に同意が取れるのであればですが、家庭の中で自分は何をしていて、妻はどんな用事をしているのか把握するために、まずは夫婦がやっていることを、お互いに書き出してみるという方法もあります。
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