「からくり仕掛け」の収納ボックス
車体サイドの収納ボックスを引き出した状態(筆者撮影)
外観デザインもかなり個性的なニンジャだが、よりユニークなのが、先述した「からくり仕掛け」。その実体は、車体の左サイド部とリアバンパー部に内蔵している大容量の収納ボックスだ。
さまざまな用途に使えるこれらのボックスは、いずれもスライドレール付き。停車時に車外からノブを引くだけで簡単に引き出すことが可能だ。また、フタ付きなので荷物が汚れたり、紛失したりする心配もないし、キーロック付きのため防犯対策も万全だ。
車体サイドの収納ボックス(筆者撮影)
そして、走行中や車両を離れるときなどは、車体内へ戻せば存在すらわからない。つまり、こうした特徴が「からくり仕掛け」と呼ぶ所以なのだ。しかも、これらのボックスは、キャビン部(室内)床下に設置するため、室内の広さを犠牲にしない。走行中は車体に余計な出っ張りもないため、走行安定性も十分に確保できるといった利点を持つ。
車体後方の収納ボックス(筆者撮影)
各ボックスは、左サイド部のサイズが長さ1350mm×幅480mm×高さ450mmで、容量270L。リアバンパー部のサイズは、長さ1870mm×幅530mm×高さ360mmで、容量290Lだ。
いずれも、かなり大型で、深さ(高さ)も十分あるため、キャンプ用品をはじめ、アウトドアスポーツなどのアイテム、汚れ物など、さまざまな荷物を積載できる。とくに、より大型になっているリアバンパー部のボックスは、スキー板などの長尺物も収納可能だ。
収納ボックスは、大人も余裕で入れるほどの広さを確保している(筆者撮影)
余談だが、今回のショーでは、このモデルのお披露目会、いわゆるアンヴェール式も開催された。式では、各収納ボックス内に、忍者の衣装を着た2名の同社スタッフが潜んでいて、ボックスを引き出すと飛び出し、チャンバラを行うといったアトラクションも披露。会場をわかせるとともに、「大人も入ることができる」ほどの大容量であることをアピールしていた。
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