キャブコンならではの充実した室内空間
室内への出入り口は車体後方に配置される(筆者撮影)
一方の室内。このモデルの出入り口は、一般的なモデルがキャビン部の前方に設定するのに対し、車体左の後方にあるリアエントランス式だ。ドアを開けてステップを上ると、迫力ある外観の雰囲気と違い、明るく落ち着いたインテリアが目に入る。
キッチンスペース(筆者撮影)
入ってすぐの場所には、シンクとコンロがセットになったキッチンを設置。キッチン下に備え付けられた家具には、2つの引き出し式と扉付きの収納スペースもあり、上部には戸棚や換気扇も装備する。その隣にはバスルームをレイアウト。カセット式トイレとシャンプードレッサーを設置する。
また、さらにその横には、クローゼットや90Lの大型冷蔵庫も備えるなど、高い利便性を確保している。
L字のソファとテーブルがセットされたリビングエリア(筆者撮影)
室内の後方から前方に広がるリビングエリアには、L字型ソファとテーブル、2人掛けシートをセット。リアエントランス式のため、一般的モデルのようにリビングに入り口がないぶん、スペースはより広い印象だ。また、テーブルを取りはずし、マットを敷き詰めればフルフラットのベッドスペースに。就寝時だけでなく、座敷スタイルのリビングとしての活用も可能だ。
そして、車体前方、運転席の上部にも、バンクベッドと呼ばれる就寝スペースを備える。ベッド部は、使う際にフロア部分を引き出すことで拡張でき、ゆったりとしたスペースを確保する。また、使わないときにはフロント側へ収納することで、リビングの天井を高くでき、圧迫感のない快適な空間を演出する。
展示車両の装備や価格について(筆者撮影)
ほかにも、このモデルには、ボイラーを装備することで、温水シャワーの利用も可能で、冬場の洗い場などにも重宝する。また、リビングエリアの棚には家庭用エアコンも設置。快適な室内温度を設定できるほか、ウッド調のカバーを装備することで、室内インテリアにマッチさせる工夫も施している。
なお、このモデルの価格(税込み)は、停車時に展開すると車外の日よけとして使えるサイドオーニングなどのオプションが付いた展示車両の場合で、1433万1000円だ。
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