名店② 三宮エリアで最もアツい“ちゃん系”ラーメン「1/ｆ」

続いて紹介するのは、「1/ｆ（エフブンノイチ）」。

神戸の賑わいの中心として活況を呈する三宮の地に、2024年1月にオープンしたばかりの新店だ。ロケーションは、JR三ノ宮駅東口から徒歩3分程度と至便。事前に場所をチェックしておけば、労することなく店頭までたどりつけるだろう。

同店は、大阪を中心に飛ぶ鳥を落とす勢いを誇る「鶏soba座銀」などを経営する「（株）銀の葡萄」が、新たに世に放つニューブランド。

今、都内を中心に一世を風靡している、古き良きノスタルジックラーメンを現代風に再構築した「ちゃん系」ラーメンを、独自の感覚でインスパイアさせている。



都内の「ちゃん系」店舗と同じく、「中華そば」と「もり中華」を提供するが、まず食べるべきは、券売機筆頭メニューである「中華そば」だ。

動物系素材を縦横無尽に駆使したコク深い淡麗スープの引きの強さもさることながら、同店の真骨頂は、何といっても「麺」。



欧風パン用小麦「VERSUS」をはじめとする複数の小麦粉を、緻密な計算の下でブレンドした極太平打ち麺は、まるで刀削麺のよう。バネのように強靭な弾力と、「ワンタン皮」のようにピロピロ、むっちりとした食感が、鮮烈な印象を刻み込む“オリジナリティの塊”だ。

あっという間に麺をすすり終え、残ったスープにデフォルトで付いてくるご飯を投入すれば、極上の「おじや」の出来上がり。米とスープが奏でるハーモニーを前に、食べ手はただ平伏するしか術がない。

同店が、2024年の三宮エリア “最熱”店舗であることに、異論を差し挟む者はいないだろう。