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2024.04.18

ファッション

創業400年・福光屋の14代目が語るスーツの新流儀「きちんと着るセンスと、着流すセンス。両方大切」

ブラウンのプラスチックフレームは、クラシックなクラウンパントシェイプで柔和な表情を演出。鮮やかなカラーニットの首元から白Tシャツを覗かせて清潔感を漂わせた。

ブラウンのプラスチックフレームは、クラシックなクラウンパントシェイプで柔和な表情を演出。鮮やかなカラーニットの首元から白Tシャツを覗かせて清潔感を漂わせた。


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「創業400年目のベンチャー企業という心構えで、常に新しいことへ取り組むようにしています」。

事業への姿勢をこのように表現した福光太一郎さんは、石川県・金沢にて1625年に創業した酒蔵、福光屋の14代目。

その言葉どおり、日本酒を造るための伝統的な米発酵技術を転用し、ヘルシーなノンアルコール飲料からスキンケア用品まで、一般的な酒蔵とは一線を画す独創的な商品を幅広く開発している。

老舗の屋号に胡坐をかかない進取の精神は、自身のビジネスウェアにも表れているようだ。

漆黒ボトルが斬新な福光屋の純米大吟醸「加賀鳶 いかづち」を持つ手元には、腕時計「ピアジェ ポロ」をプラス。スポーティさとクラシックさのバランスが“着流し”にぴったりだ。

漆黒ボトルが斬新な福光屋の純米大吟醸「加賀鳶 いかづち」を持つ手元には、腕時計「ピアジェ ポロ」をプラス。スポーティさとクラシックさのバランスが“着流し”にぴったりだ。


 「以前はほぼ毎日スーツを着て、タイドアップすることもあったのですが、コロナ禍によってさまざまなことが変化し、現在ではニットやカットソーなどにジャケットという装いが多くなっています。

こうしたビジネススタイルは以前なら絶対に許されなかった銀行の方でさえも今は採り入れており、スーツにノータイは当たり前。これは時代の流れであり、むしろ良い方向に進化していると感じています」。


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