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2024.04.08

ライフ

「部下の報連相のレベルが低い」と言う上司の多くは、自分に原因があることに気付いていない


 「モヤモヤ り〜だぁ〜ず」とは……

本日の相談者:事務用品メーカー・44歳

「社会人の基本として報連相が大事、と日頃から伝えているのですが、一向に部下の報連相のレベルが向上せず困っています。

こちらが具体的な質問を行なって回答を促してもあいまいな返答が多く、私がほぼ答えを提示してしまっている状況です。どうしたら報連相の能力を身に着けさせることができるのでしょうか?」。
アドバイスしてくれるのは……

そわっち(曽和利光さん)
1971年生まれ。人材研究所代表取締役社長。リクルート、ライフネット生命保険、オープンハウスにて人事・採用部門の責任者を務めてきた、その道のプロフェッショナル。著書に『人事と採用のセオリー』(ソシム)、『日本のGPAトップ大学生たちはなぜ就活で楽勝できるのか?』(共著・星海社新書)ほか。

なぜ「報連相」が必要なのか

会社組織というものは、社員に権限移譲をして分業を行い、ひとりではできない大きな仕事を成し遂げるために存在しています。しかし権限を委譲すると言っても、「なんでも自由にやっていい」わけではありません。

全体の方針や方向性をちゃんとわかった上で自己判断を行い、仕事を進めなくてはなりません。ただ人間のすることですから、記憶違いや忘れてしまうなどで、最初の方針と違う仕事をしてしまう可能性も大いにあります。

そこで、仕事の途中で適宜「報告・連絡・相談」=「報連相」をすることで行動の修正を行なったり、ミスを事前に防いだりするのはよくあることです。


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