空前のゴルフブーム。ここ数年ですっかりハマってしまった人も少なくないだろう。今まさに上達中のみなさんは、少しでも飛距離やスコアを伸ばしたいとアレコレ試行錯誤しているハズ。
と、ここで「実は筋トレがゴルフのスコアアップに密接な関係がある」という情報をキャッチ! 今回は、ゴルフ専門のフィットネスクラブで働く江澤 彬さんに、ゴルフにおける筋トレの重要性とおすすめの方法を伺った。
お話を聞いたのはこの人! 江澤 彬さん●1982年生まれ 東京都出身。東京スポーツ・レクリエーション専門学校卒業。 競技ゴルファーを中心にプロ、学生、アマと多くの方のパーソナルトレーナーとして、トレーニング指導やプロツアー、合宿への帯同も精力的に行う。「トータルゴルフフィットネス」のテクニカルマネージャーとして「より長く、より上手く」をコンセプトにゴルファーの健康とパフォーマンスに貢献するサービスの提供と、選手育成担当として世界に通用する自己管理能力の高いアスリートゴルファー育成に尽力している。
ゴルフで使う筋肉には王様と女王様がいる⁉
ーーまずは、ゴルフにおける筋トレの重要性をお聞かせください。 10年以上前は、プロのゴルファーでも筋トレを疎かにしている印象でした。しかし、筋トレを実施している人と実施していない人の差が激しく、現在ではゴルフにおける筋トレの重要性が認知され、アマチュアのゴルファーも積極的に取り組んでいます。皆さんライバル意識が強いので、他の人にあまり言わないんです(笑)。
ゴルフのメカニズムに合った筋トレを実施することで、さまざまな効果が期待できます。最も実感しやすいのは、「飛距離アップ」です。そのほか、スイング力やコントロール力も筋トレで身に付きます。
もちろん、ゴルフは生涯スポーツなので、怪我の予防と筋トレも密接な関係にあります。そのため、60〜70代になってもゴルフを続けられるように、エンジョイ勢の方々も筋トレするべきです。
ーーゴルフにおいて重要視して鍛えるべき体の部位はどこになりますか? 実は、ゴルフで使う筋肉の部位には王様と女王様が存在します。「キングマッスル」「クイーンマッスル」と呼ばれており、非常に重要視されている部位です。
キングマッスルは、お尻の筋肉になります。お尻の筋肉が大切な理由は、下半身の安定性と上半身の回転力、全身の捻転力など全てに関わってくるためです。お尻の筋肉が鍛えられていないと、スイングの際に踏ん張れず軸がブレてしまいます。
クイーンマッスルと呼ばれている部位は、腹筋の筋肉です。特に、脇腹部分に該当する腹斜筋を鍛えましょう。
腹斜筋は、ゴルフのひねり動作で使用する筋肉になるため、効率的に鍛えることでパワーを上げて飛距離アップを目指せます。
2/4