醤油といえば茶褐色の液体というのが一般的なイメージ。しかし、そんな常識を覆す「透明醤油」という商品をご存じだろうか。
熊本の創業1869年という老舗醤油メーカー「フンドーダイ」が、創業150年を機に開発したものだ。本醸造醤油の味や香りを変えずに、独自技術で透明化しており、素材の色をそのままに味付けや調理ができるのが特徴である。
▶︎
すべての写真を見る 国内販売のみならず主にドイツ、フランス、シンガポールなどをはじめ、これまで世界25か国へ輸出されている。
日本を訪れる外国人観光客にも人気で、フンドーダイが展開する東京・浅草のアンテナショップ「出町久屋」に来店する顧客の約6割を占める。
店舗では商品を案内する際、レシピカードを見せながら「透明醤油」「トリュフ醤油」などの楽しみ方を伝えている。醤油に馴染みのない外国人のなかには、購入時にレシピカードを撮影する人も多い。
そこでフンドーダイは「透明醤油」でさらに海外の人とつながるインバウンド向け双方向コミュニケーションサービスを3月に開始した。NFC(Near Field Communicationの略。かざすだけで通信ができる近距離無線通信規格)を活用したサービスで、適切な情報提供の配信と開封位置情報の取得ができる。
今回のサービスは、透明醤油シリーズにNFCタグを付け、顧客がNFC対応スマートフォンをかざすことで、その商品自体が未開封であることを確認できる仕組みだ。さらに、NFCタグにスマートフォンをかざすだけで商品紹介やレシピ情報を見られ、開封後も情報を提供する。
各コンテンツはスマートフォンに設定された言語に翻訳して表示され、100以上の言語に対応。
購入者はもちろん、お土産として受け取った方もどのような商品かを詳しく知ることができ、商品開封や使用時など商品への関心が高まるタイミングでの情報コミュニケーションが実現できる。
[問い合わせ]フンドーダイhttps://www.fundodai.jp/