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「お天道様は見ている」作戦



ひとつの方法は、「みんなで見守る」ということです。そもそも日本人は同調圧力が強く、周囲の人がどう思うかは気になるものです。

インフルエンサー社員のアカウントを、できるだけ多くの幹部や社員がフォローして、たまに「投稿見てますよ」「あれは面白かったね」等々、声をかけてあげてはどうでしょうか。

自分の声が、自社の同僚や幹部にも届いていることがわかったら、その目をある程度は気にして、問題行動や発言をしないようにセーブするかもしれません。

まさに「お天道様は見ている」状態にするのです。かなりキモい手法だとは思いますが(自分もされたら嫌です)、危なっかしい状態にあるのであれば、インフルエンサー社員個人のためにも、見守ってあげることは必要なのではないでしょうか。


「SNS改革の先頭に立ってもらう」作戦

もうひとつの方法は、そのインフルエンサー社員をSNS対策担当に巻き込んでしまうことです。

インフルエンサーになるレベルなのですから、SNSについては社員の誰よりも詳しいはずです。そう考えれば、自社のSNS対策担当として最も適任なのではないでしょうか。

元ハッカーを雇ってハッキングの対策をするようなものです。最も変わって欲しい人に、改革の先頭に立ってもらうというのは、実は組織改革においては常套手段でもあります。

いちばんのうるさ方を巻き込まずに変革をするのは危険です。敵対者になりそうな人、いろいろうるさいことを言ってきそうな人をまず巻き込んでしまい、むしろ旗振りをやってもらえば、自分のやっていることに対して自分で背く人はなかなかいません。


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