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コンサルによるセミナーも実は詐欺だった



ある日、パーティーに呼ばれて、イケおじが持っているという別荘に足を運んだ。海辺に建つ別荘は非常に大きく、プールサイドで豪華なパーティーが開かれていた。

男はイケおじ1人。あとは全員若い女性、まさにハーレムな状態だった。話しかけると、ほとんど全員が風俗嬢だった。全員がイケおじを信じて投資しており、意気投合した。

「豪華な別荘で大きなパーティーを開ける財力があるんだし、大勢の女性が信じてるんだからと、信頼がぐっと深まりました」と彼女は語る。



イケおじはコンサルトを紹介して、そこで「将来独立するためのセミナー」を開催した。住民票、印鑑証明、保険番号を提出するように言われて、何の疑問も思わずに提出した。

「現金は手渡し、郵送で送って。振込は税務署に目をつけられるからね。これ常識だよ」と言われた。

「風俗で必死に働いたお金から生活費を抜いた余りの50万円〜100万円をレターパックに入れて毎月送っていました」。



イケおじに投資するようになって3年が経った。既に彼女は2000万円ほど投資した。約束通りなら月10万円の投資がつくはずだったが、一度も払ってもらったことはなかった。催促すると、「心配しなくて大丈夫だよ。俺がお金はちゃんと管理してて、順調に増えているから」と言われた。

最初は納得していたが、しかし金利分すら払われないとなると不満とがたまっていった。それは、彼女以外の女性たちも同じだった。「金利を払ってくれ」ではなく、「お金を返してください!!」と次々に声を上げた。

そんなある日、プツリと連絡が取れなくなった。



「弁護士に相談して、マンションにあるブランド品や自動車を差し押さえすることにしました。でも金庫の中は空っぽ、ブランド品は全部安いニセモノ、自動車とマンション、別荘は全部別名義の借りものでした。しかも借りているのは“私たち”でした」。

そのイケおじは、彼女たちから入手した個人情報を使って、勝手に車や家を借りていたのだ。

そこで開かれたパーティの開催費も、結局は彼女たち自身のお金だったことになる。

「私がその男性を信頼したのって『資産の多さ』『羽振りの良さ』だったんですよ。でもどちらも自分のお金だったんですよ。それで、3年間で私たちが貢いだ何億という金は持ち逃げされました」。


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