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ぐきっとなったら、早めの医療機関の受診を



――家庭でできる対処法はありますか? 

病院を受診するまでの応急処置として、サラシなどを腰に巻いて固定すると、多少痛みを緩和することができます。無理に腰を伸ばしたり曲げたりすることは、腰に負担をかけるのでNGです。
 
――入浴で腰を温めた方が治りは早かったりしますか?

ご自宅の浴槽の大きさによりますが、狭いと腰に負担がかかる場合があるので注意が必要です。痛み=温めると思われがちですが、入浴で体を温めることはぎっくり腰にとってそれほど重要ではないので、痛みがあるときはシャワー程度にするのが無難でしょう。就寝時はうつ伏せで寝ると腰の負担も軽くなります。
 
――ぎっくり腰は、一度かかると何度も発症しますか?

可能性はあります。予防するには、ずっと同じ姿勢にならないよう、仕事中は1時間に1度は立ち上がったり、簡単なストレッチをしたりすることが大事です。リモートワークの人は、低めの椅子やソファーなどを使用しないように注意しましょう。

また、日頃から体幹や腰周りの筋肉のバランスを整えることです。ぎっくり腰は、毎日ストレッチすることで予防できます。

後編では、腰痛予防に役立つ簡単なストレッチと体幹トレーニングを紹介しよう。

アントレース、酒井範子=取材・文

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