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2024.03.29

「ランドクルーザー」新型“70”の価値。3名のジャーナリストの評価と意見

インテリアはすべてブラックで統一され、外装はベージュ、ホワイト、ブラックの3色から選択できる。全長4890×全幅1870×全高1920mm 480万円。

インテリアはすべてブラックで統一され、外装はベージュ、ホワイト、ブラックの3色から選択できる。全長4890×全幅1870×全高1920mm 480万円。

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1951年誕生の大人気SUV「ランドクルーザー」から、新型“70”が登場した。

ヘビーデューティな見た目とスペックを継承しつつ、ヘッドライトは前作の角形から丸形に、全長は80mmほど延長。さらにパワートレインはガソリンからディーゼルエンジンに変更し、力強い動力性能と低燃費を両立した。

国内では約8年ぶりの販売となる悪路走破性を追求した新型を、識者3人が解説。

地球的尺度の価値がある

地球に鍛えられた車。地球のどこまでも行ける車。地球で最後に残る車……と、ランドクルーザーの開発陣は折につけ、地球的尺度で自らのプロダクトを語ります。

さながらハリウッド大作ですが、実際世界を見れば厳しい環境の元に集うランクル率の高さに驚かされるわけです。

とりわけこの“70” (ナナマル) の支持は異様なほどで、幾度かの刷新を加えつつ約40年にわたり、極地での仕事や暮らしを支え続けています。これはもう、トヨタブランドへの信任の源泉と言っても過言ではない。

最近、関連会社の不祥事が続いていますが、ナナマルを鑑に襟を正していただきたいところですね。

そんな70系の8年ぶりとなる日本販売ということで、早くも争奪戦に。

前回の仕様とは異なり、メカニズムはディーゼル+ATに、そして先進安全技術も織り込まれるなど、デイリーカーとしての資質は高められました。が、根っこはSUVなどと軽々しく形容できない真のワークホースです。

今日的な快適性や使いやすさを求めるなら、間もなく登場する250系を選ぶに越したことはありません。本物を操る歓びに満たされるなら多少の我慢は受け入れる、そんな方々のための一台です。

自動車ライター
渡辺敏史

出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。




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