OCEANS

SHARE

リベンジ夜更かしも、仕返しや復讐といった後ろ向きの意味合いではなく、失ったものを自分の努力で取り戻すという、どちらかというとプラス思考から生まれる行為に対して使われている印象です。

しかし、たとえプラス思考から生まれる行為であったとしても、それがまねく結果は明らかにマイナスです。いいことなど、ひとつもありません。

自覚のある方は、まずは眠ることに集中し、じゅうぶんな睡眠時間を確保すること、そして、規則正しい生活をすることを心がけましょう。

リラックスするために口にしたいものとは?

リベンジ夜更かしをしてはいけない――そういわれても、自らの意思ですぐにやめることは難しいでしょう。忙しい現代人にとって、ひとりになれる貴重な時間は寝る前だけというケースも多いですからね。

スマホを手放すのが不安という方も多いはず。「SNSのコメントやメッセージに全部返信するまで寝られない」という、重度依存症と表現してもいい若者も少なくありません。

だから私は、「眠りに集中すること」を推奨しています。自分の体を意識的に、リベンジ夜更かしをできないような状態にもっていくのです。

「あれもしたい、これもしたい」と思っていても、知らず知らずのうちに眠りに落ちてしまったら、リベンジは叶いませんからね。

まず、その日のすべきことをすべて終えたら、「これから休息モードに入る」というスイッチを入れましょう。自分に「今から休む」といい聞かせたり、誰かから「休め」といわれたりしても、気持ちの切り替えはなかなかうまくいかないものですが、そのきっかけづくりならできます。

推奨できるのは、ノンカフェインのお茶やコーヒーを飲んだり、ガムを噛んだりすること。これらが体にモード切り替えの合図を送ってくれ、さらには体をリラックスさせる役割を担う副交感神経を優位にし、自律神経を整えてくれます。良質な睡眠を得るためには、自律神経が整った状態であることが不可欠といわざるを得ません。

とくに効果的と考えられるのが、ガムを噛むことです。咀嚼などのリズム運動は、幸せホルモンといわれるセロトニンの分泌を促し、リラックスした状態のときに発生するα波が出ることも判明しています。

セロトニンは、睡眠ホルモンといわれるメラトニンの原料になるので、体がより眠りを求める状態になっていくのです。


4/4

次の記事を読み込んでいます。