日中に自由な時間を得られなかった人が、夜更かしをして自由な時間を獲得する…そんな「リベンジ夜更かし」の習慣から抜け出し、眠りに集中する方法をご紹介します(写真:プラナ/PIXTA)
当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら。 「残業が長引いてしまって、見たいドラマが見られなかった」「寝る前にSNSをチェックしなきゃ」「子育てに追われて日中は自分のしたいことができなかった」
こんな思いから、寝床の中で睡眠時間を削ってまでスマホに触っていた、という経験は誰にもあるのではないでしょうか。このように、日中に自由な時間を得られなかった人が、夜更かしをして自由な時間を獲得することを「リベンジ夜更かし」といい、翌日の集中力の低下など、心身にさまざまな悪影響を及ぼす行為として問題視されています。
どうしたらやめられるか? 自律神経研究の第一人者として知られる順天堂大学医学部教授・小林弘幸氏の著書『
自律神経の名医が教える集中力スイッチ』より、一部引用・再編集して、眠りに集中し、「リベンジ夜更かし」の習慣から抜け出す方法を紹介します。
現代病の「スマホ依存」がもたらす大きな代償
健康の基本中の基本、一丁目一番地は睡眠です。質の高い睡眠がとれていないと、心身にさまざまな悪影響を及ぼします。
夜更かしは万病のもと――そう表現してもいいすぎではありません。
夜更かしが習慣化すると、体内時計の夜型化が進み、朝の目覚めが悪くなります。これが、疲労、倦怠感、無気力などにつながっていくのは火を見るよりも明らかです。睡眠不足は脳の活動を減退させるので、集中力や注意力の欠如、情緒不安定、判断力の低下など、メンタル面にも多大な影響を与えます。
睡眠不足の理由はいろいろあります。ストレス、運動不足、飲酒、喫煙、生活習慣の乱れなどです。
そして最近は、ここにスマホ依存に端を発する「リベンジ夜更かし」が加わってきた印象を受けます。
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