1階のフロアもユニークだ。まずは「寺パン」コーナー。お寺が運営しており、学生や近所の人がよく買いに来るそうだ。
一番人気は「ふんわりチーズパン」。
ここではお浄めスプレーの「弘法のしずく」も販売中。水に苦労している地域を訪れた空海が杖で地面を突いたところ、泉が湧いたという伝説の水をモチーフに製造されている。
どんな場所でもお浄めできるという銀イオン水。
そして、オリジナル商品の雪駄もあった。履きやすいため、お寺の僧侶は全員愛用しているそうだ。
衝撃を分散し、バランスが崩れにくい構造。
最後は一瞬で四国お遍路ができるという「お砂踏み」コーナーにも案内してくれた。
「空海さまに由緒がある四国八十八ヶ所の全霊場の砂を敷き詰めています。杖を中心として時計回りにお参りをすると、実際に巡礼をしたのと同じ功徳を積めるんです」。
どんどん功徳を積む安希与さん。
プライベートで最近感動したことも聞いてみた。
「母も私も矢沢永吉さんのファンで、昨年12月に武道館のコンサートに行きました。素晴らしかった。74歳なのに溢れるエネルギーがすごい。たくさんのファンを勇気付けているし、私も自信を持って頑張って行こうと思いました」。
お寺の方たちと武道館の前で。
「お寺にいて思うのは、仏教でもキリスト教でも、みんな見ているもの、祈っていること、思っていることは同じなんですよね」という言葉が印象的だった安希与さん。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
僧侶ではないからこそ見える景色があるのだろう。
[取材協力]大本山 弘法寺https://koboji.jp