「ベリーテージ」のジャケット。40年代のフランスのハンティングジャケットから着想を得た1着は、ウールで上品に仕上げた。
「Feel So Goodなモノ語り」とは……▶︎すべての写真を見る | ベリーテージ デザイナー 河合 淳さん 複数のブランドのディレクションを長年手掛け、その集大成として2023年AWにベリーテージを始動。国や時代に限らず、あらゆるヴィンテージに精通した目利きとして知られる。 |
これまで国や時代を問わず、名品と呼ばれるヴィンテージをあれこれ入手してきました。その中で特に魅力を感じたものは、どれも王道とはひと味違うデザインや、いい意味でクセがあるもの。
それを自分なりの解釈で身に着けることが楽しいのです。
「エルメス」のブレスレット、リング。ブレス「シェーヌ・ダンクル」は60年代、リング「リマ」は、80年代前後のもの。少し角張ったフォルムが好み。
例えばエルメスのジュエリーも、少し角張ったフォルムの時代のものが好み。
「カルティエ」の腕時計。反転ケースを採用した2000年代製の「タンク バスキュラント」 。ステンレスとK18ケースをシーンによって使い分ける。
カルティエの腕時計に関しても、稀少なバスキュラントタイプをあえて裏表を逆にしてブレスレットとして活用したり……。
アメリカでオーダーした腕時計ケース。アタッシェケース型でオーストリッチ仕様という、まさに“自己満”の極致。
そうしたこだわりは究極の“自己満”だと思いますが、名品の個性や微差を意識して付き合う。そこに、シンプルなものとは違う高揚感が生まれると思うんです。