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ストーリー性も感じる面白み

『ゴーストバスターズ』のキャデラックと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン。

『ゴーストバスターズ』のキャデラックと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン。


アメリカンカルチャーとの親和性でいえば、ハリウッド映画に登場するクルマをモデル化したケースも少なくない。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンをはじめ、『バットマン』『ゴースト・バスターズ』『ミュータント・タートルズ』『ワイルド・スピード』など、映画好きにはお馴染みのクルマばかり。

これ全部、マックのおまけ。

これ全部、マックのおまけ。


また、過去にはこんな一例も。

「マクドナルドの“おまけ”で配られていたこともあるんですよ。要は、それだけ国民的なブランドってことなんですが、そうやって子供を対象に配られるものでも、ホットロッドのような改造車だったりするわけです。

これが日本だったら、消防車とかパトカーみたいな路線になっちゃう。そういう意味でも夢がありますよね」。

子供が書いたラフスケッチを、大人が本気で形にしたモデル。「2017 オーリーロケット(2017 Ollie Rocket)」

子供が書いたラフスケッチを、大人が本気で形にしたモデル。「2017 オーリーロケット(2017 Ollie Rocket)」


事実、子供の描いた夢がカタチなったこともある。

「大病を患った6歳の少年オリバー君の『ホットウィールをデザインしたい』という夢がマテル社に届いて、彼のデザインしたクルマが『オーリーロケット』というモデル名で商品化されたこともあります」。



こうしたストーリーのあるモデルが数多く存在するのも、ホットウィールならでは。デザイナーたちの自由な発想をミニカーにどんどん落とし込むことで、ブランドとして唯一無二の個性が備わっていくわけだ。

「娘が小さい頃は、一緒にホットウィールで遊んでましたよ。子供がラフに扱っても、なかなか壊れない。けっこうタフに作られているんです」。

こんなにワクワクするものを子供だけのものにしておくのは、もったいないかもしれない。

沼尾翔平=写真 外山壮一=取材・文

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