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長沢オリゴブームは今なお続いていた!

――お久しぶりです。その後も、長沢オリゴは売れているんですか?

はい。おかげさまで、順調に売れ続けています。販売をスタートした2018年の販売数は約1万個でしたが、その後順調に売り上げは伸び続け、昨年は約50万個を突破。およそ5億円の売り上げを記録しました。

従来の工場だけだと生産が追い付かないため、カフェの近くに工場兼オフィスを新たに建設しました。

――スゴイ人気ですね。相変わらず宣伝はしていないんですか?

していません。ありがたいことに、愛飲者の方々が口コミで広めてくれているようです。また、リピート率も高い商品ですので、宣伝は特に必要ないんです。

最近は、海外からのオーダーも増えていますよ。ネットオークションで転売もされているようですが、ちゃんと在庫はありますので、こちらで買っていただければ幸いです。

――商品のリニューアルもしていないようですね。

パッケージや量、価格も以前のままです。「大きいサイズが欲しい」という声も少なくないんですが、暑い時季など、開封後に時間が経つと、粉が固まってしまう可能性があるため、今のサイズがちょうどいいんです。

サブスクの要望もありますが、ユーザーが飲むのをやめたくなったときに手続きが面倒になりがちなので、やるつもりはありません。



――しかし、それだけ売れていたら、他の企業からコラボのオファーやメディアから取材の依頼なんかもありそう。

実は大手の食品会社から、「買収したい」というお話は何度かありました。お断りしましたが……。メディアからの取材に関しても、正確な情報を発信するのが難しいため、基本的にはお受けしていません。

――ビジネスを大きくするつもりはないんですね。

長沢オリゴって売るのが意外と難しいんですよ。というのも、販売を続けているうちに、効果を実感しにくい人が1割ほどいることがわかってきたんです。

たとえば、下剤を常用していて、腸のぜんどう運動が弱くなってしまった人は、便通の改善を実感することが難しくなります。また、長沢オリゴは睡眠の質にもアプローチしますが、ある睡眠導入剤を常用している人は、動悸や興奮といった副作用のため、安眠が妨げられる可能性があることがわかってきました。

そういった場合には、スタッフが相談に乗って説明をするよう心がけています。だから、あまりに規模を大きくしてしまうと、どうしても対応が難しくなってきます。ですので、今でも地道に販売しているんです。


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