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缶のまま食べたいなら、湯煎一択

では、どのように缶詰を温めるのが理想的なのかというと、缶のまま食べたい場合は「湯煎」一択。

この湯煎の仕方にもポイントがある。

沸騰しそうになったら火を止めるのがポイント。

沸騰しそうになったら火を止めるのがポイント。


湯煎というと、ついグツグツと煮てしまいがちだが、缶詰を温めるときにはお湯が沸騰したところで火を止めるのがミソ。

沸騰後も煮続けてしまうと、缶詰内の空気が膨張してお湯の中で破裂したり、蓋が開いてしまうことがあるので注意したい。お湯の量は缶詰の頭が隠れるくらいまであればOKだ。

お湯の量はヒタヒタくらいが目安。

お湯の量はヒタヒタくらいが目安。


煮込まなくても、一度お湯が沸騰した状態でしばらく置いておけば余熱で缶詰の芯まで十分温まる。大きめの鍋なら、2〜3個まとめて温めるのもあり。

あとは火傷に注意しながら取り出して、熱々のうちにいただこう。

湯煎前(左)より湯煎後(右)の方が、サバの脂が溶け出して食べやすくなった。

湯煎前(左)より湯煎後(右)の方が、サバの脂が溶け出して食べやすくなった。


ちなみに、缶詰は常温でそのまま食べてもおいしくできているが、温めると脂分やゼラチン質が溶け出して全体が混ざり合い、さらにおいしくなる。

特に寒さで脂が固まりやすい肉系の缶詰は、かなり味わいに違いが出る。ほんのひと手間だが、ぜひ湯煎して温めてから食べてみてほしい。缶詰の本当のポテンシャルが引き出されるはずだ。


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