翻弄されすぎるオノマトペの表現
みなさんは病院へ行き、痛みの程度や状況を伝える際にどんな表現をしますか?
キリキリ、シクシク、ズキズキ、イガイガ、ヒリヒリ、ガンガン、ジンジン、チクチク…….。
ちょっと待って、どれだけ痛みのオノマトペがあるの? そして全部の違いがわかるってどういうこと?
これは外国人が日本に来て病気の症状を伝えたいときにとても困ります。頭はキリキリではなくガンガン、喉はシクシクではなくイガイガ、傷はヒリヒリとズキズキで痛さのレベルが違う。
それから、雨のオノマトペの豊富さにも驚かされます。しとしと、ぽつぽつ、ざぁざぁ、じとじと、ぽたぽた……。
しとしとは静かな小さい雨、ざぁざぁは激しい雨、じとじとは長い雨で湿った感じがする。この違いを知っていないと小説を読むときにとても困るんです。
それに私が知っている限りでは「大きな桃が川で流れているオノマトペ」が存在するのは日本だけです。「どんぶらこ」って何?
そんなことを考えながら、これからも大好きな日本食をぱくぱく、もりもり、むしゃむしゃ、もぐもぐ、がつがつ食べ、日本の文化を勉強しようと思います。
▶︎アルトゥルさんの公式Xはこちら!