ハワイはアーティストにとって人生を豊かにしてくれる環境
アトリエの近く。お気に入りのカイルアの街並み。 ※ハワイ州観光局「マラマハワイ」のページはこちら。
「ハワイは、すべてを輸入しなければならないので、物価が高く、本来ビジネスをするのは難しいと思う。でも、ここのアーティストのコミュニティは強力で、何年もの間、ここで出会った何人もの人たちが本当に私の人生を豊かにしてくれたと感じる。
数年前にポッドキャストを始めた。いろいろなアーティストとアートやビジネス、ハワイでの生活について話すんだ。
そして、ここは観光に非常に依存しており、経済の大きな部分を占めているという面もあるわけで、だから、そのための責任ある行動をする必要があると思う。
自分がどこかへ旅行に行くときには、その地域の滞在客であることを自覚して行動する。今はハワイを楽しむためにここにいるけれど、ハワイの環境や文化に敬意を払うこと(マラマ)をいつも忘れない。そこにはそれぞれに責任があると思うんだ」。
アートがビジネスになるなんて思わなかった
「アーティストとしての活動は、今から13年くらい前から。そのころは、生活費を稼ぐためにあちこちでウェイターやバーテンダーをしていた。ある日、妻が、“僕らが好きな場所やロケ地を描いた旅行用のプリントを家に飾りたい”と言い出したんだ」。
ニックのデスク。壁にはられた作品の下書き。
「具体的には、ハレイワタウンにはシェイブ・アイス屋さんがあるんだけれど、“そのイラストを描いてくれない?”と彼女が言ったんだ。 だから、我が家の壁に飾る特別な一枚だったんだ。
そうしたら、これをビジネスにして何かできないかというアイデアを出してくれて……。それがきっかけでイラストを描き始めたんだれけど、まさかそれがしっかりしたビジネスになるとは思わなかったよ。それからオンラインストアを立ち上げて、そこから成長し始めたんだ」。
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