最もクリエイティブになれるのは朝の時間
「以前は、一日中いつでもインスピレーションが湧いたときに制作した。でも今は3人の子供がいるから、創作できる時間は限られる。より効率的に時間を使わなければならないので、いちばんクリエイティブになれるのは朝の時間」。
スタジオでは環境を考えたインクを使い、シルクスクリーンにいそしむ。
「普段は、ギャラリーがあるここのスタジオで仕事をしているよ。スタジオでは、スクリーンプリントをしたり、イラストレーションを描いたり。
たいていの場合、すべてこの場所で作業している。デジタルのイラストレーションの仕事なら、どこでも仕事ができることもあるし。メキシコでも日本でも、どこにでもコンピューターを持っていけばいいからね」。
「昨夏のほとんどをグリーンルームギャラリーの仕事があり日本で過ごしていたよ。ホテルの部屋でひたすらデザインしていて、インスピレーションが湧いたときにすぐに作業できるようにキャンバスを持っていたんだ」。
僕のスタイルが確立できてきたと思う
ギャラリーショップの一画。ニックのアートやコラボアイテムなどとお気に入りの雑貨をディスプレイ。
「インスピレーションの多くは、1940年代〜60年代、ミッドセンチュリーのような時代から来ている。今、42歳(1981年生まれ)で、僕はヴィンテージものが本当に好きだ。もちろん、その時代に生まれたわけではないんだけどね。
カイルアの自分のギャラリーでは、古い家具やヴィンテージアイテムを置いているんだけれど、それはアートとヴィンテージをうまく調和させていて、とてもクールだと思うんだ」。
「新しいことを始めるときはいつも、自分が楽しいと思うことを発展させてきたような気がする。どのようにイラストを描くか、どのようなスタイルにするか、といった具体的なプロジェクトは、ワクワクするもの。
一年を通して自分のスタイルがどのように変化し、進化していくかを見るのは自分でも本当に楽しいものだ。ときには楽しくなくて、難しいことかもしれないが、それが自分を向上させ、そしてそこから学ばせてくれると思うんだ。
もちろん、印刷には水性インクを使うようにしている。また、持続可能性の観点から、梱包材にもリサイクル素材を使うようにしているよ」。
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