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2024.01.29

からだ

その加齢臭、実は“洗濯後の皮脂残り”が原因かも。体臭対策のプロが臭いの撃退法を伝授!



年齢を重ねると気になり始めるのが「加齢臭」。30〜40代から感じるようになるといわれているが、実は洋服にも染み付くというのをご存じだろうか。

今回は体臭に悩む人々の体臭分析を行うオドレート株式会社代表取締役の石田翔太さんに、加齢臭が洋服に染み付く原因や洗濯方法について伺った。
話を聞いたのはこの人!
石田翔太さん●オドレート株式会社代表取締役。一橋大学大学院に在学中、自身の体臭で悩んだことがきっかけで「自分の体臭に対して客観的な評価を知る方法」の研究を開始。2019年に国家資格「臭気判定士」を取得し、分析化学関連で世界最大規模の「日本分析化学会」の会員となる。現在は体臭に関する研究と並行して、体臭・ワキガの郵送検査キット「odorate」と「体臭の対面評価」を提供中。これまで累計3,000人以上の体臭を分析評価している。 HP:https://odorate.co.jp 体臭・ワキガの郵送検査キット「odorate」:https://odorate.jp Facebook:https://www.facebook.com/shota.ishida.39 X:https://twitter.com/shotaishida_

石田翔太●オドレート株式会社代表取締役。一橋大学大学院に在学中、自身の体臭で悩んだことがきっかけで「自分の体臭に対して客観的な評価を知る方法」の研究を開始。2019年に国家資格である臭気判定士を取得し、分析化学関連で世界最大規模の「日本分析化学会」の会員となる。現在は体臭に関する研究と並行して、体臭・ワキガの郵送検査キット「odorate」と「体臭の対面評価」を提供中。これまで累計3000人以上の体臭を分析評価している。Xでは体臭にまつわる情報を発信。

30〜40代から加齢臭が増えるワケ

――そもそも、加齢臭とはどんな臭いなのでしょうか?

加齢臭は、皮脂の中に含まれている「ノネナール」という物質から発生しています。主に、草や枯れ葉、カメムシのような青っぽい臭い、こってりとした油が混ざった臭いといわれることが多いです。

――ちなみに加齢臭が発生する原因とは何でしょうか?

加齢臭の原因である「ノネナール」とは、皮脂の中に含まれている「パルミトレイン酸」が酸化したものです。皮脂腺から分泌された皮脂は、空気中の酸素に触れると酸化します。

酸化とは水素が奪われ、物質が変化することです。皮脂の酸化によってパルミトレイン酸も酸化し、ノネナールに変化します。

皮脂の酸化は年齢に関係なく起こっている現象ですが、30〜40代以降になると、パルミトレイン酸の割合が増えると考えられています。これにより、年齢を重ねるごとにノネナールが発生しやすくなるため、加齢臭と呼ばれているのです。



――加齢臭が洋服に染み付く理由は?

加齢臭が洋服に染み付く原因は、2つあります。

1つめは、体から発生しているノネナールが洋服に付着することです。加齢臭の元となるノネナールは皮脂の中に含まれています。洋服を着ると肌の表面にある皮脂が吸着するため、加齢臭も移ってしまいます。これは焼肉屋に行ったり、焚火をしたりしたときに臭いが洋服に移るのと同じ原理ですね。

2つめは、洗濯で落としきれなかった皮脂の蓄積です。皮脂には油分が含まれているので、普通の洗濯ではなかなかキレイに落ちません。またノネナールは皮脂に含まれるパルミトレイン酸が酸化することで生成される物質。そのため洋服に皮脂が残っていると、空気中の酸素と反応し加齢臭を発生させてしまうのです。

特に30〜40代以降で皮脂が出やすい方は、臭いが洋服に移りやすく、洗濯後も皮脂が蓄積されるため、加齢臭が出やすいといえるでしょう。


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