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「腸内環境を整える=腸活」が世間に知れ渡ってきた昨今だが、医師の石原新菜先生は「男性の多くが残念な腸環境である」と指摘する。
過去にも腸活のメリットは取り上げてきたが、今回は改めて腸活の重要性と注意点を石原先生に伺った。
話を聞いたのはこの人! 石原新菜●医師・イシハラクリニック副院長。伊豆の温泉断食道場、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長。漢方医学、自然療法、食事療法などを活用した病気の治療を行う。テレビなどのメディアでも幅広く活躍。書籍に『みそ 酢 米ぬか 体が整う すごい やせレシピ』(主婦と生活社)。
腸内環境の悪さはさまざまな病気のもとに
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――最近は、腸活というキーワードを耳にすることが増えました。男性の間でも認知は高まっていますか? いやいや、まだまだですよ。男性こそ腸活をもっと意識すべきですね。ラーメンや揚げ物などを食べる方が多いですから、腸内環境が乱れている可能性があります。
――そもそも男性は、腸と向き合うきっかけが少ないかもしれません。 男性にとって身近なのは、おならのニオイでしょうか。焼肉を食べた次の日はおならや便が臭いですよね? これは、腸内環境が悪くなっている証拠です。
――腸内環境ってそんなに大事ですか? 腸内環境は免疫力やアレルギーを左右するといわれていますし、腸内環境が整えば、痩せ菌が増えて太りにくくなったり、睡眠の質が良くなるといったメリットがあります。
最近は、腸のエイジングケアブームがきていますし、見直すなら今ですよ。
――腸内が不健康だとどうなりますか? 腸内環境が悪いということは、悪玉菌が増えている状態。悪玉菌が作る毒素が腸の粘膜にへばりついて炎症を起こしたり、腸の血管から血液に毒素が入って全身を巡ると動脈硬化が進みやすくなったりします。
そこから心筋梗塞やアルツハイマー型認知症などいろいろな病気につながっていきます。
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